[医療忍者] Japanese Medical Knowledge Database
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  • 歯肉がん

    Posted on November 30th, 2008 サスケ No comments

    歯肉に発症するがんは、口腔がんのうち28%前後を占めています。年齢は比較的高齢者に多く、男性のほうが女性より多いといわれています。50歳以上で約80%が発症しています。発症部位は、上下顎[じようかがく]ともに奥歯の歯ぐきを主体として生じます。初期には潰瘍形成[かいようけいせい]、腫脹[しゆちよう]、肉芽形成[にくげけいせい]、乳頭腫[にゆうとうしゆ]、白板型[はくばんがた]などさまざまな像を呈しています。一般的には潰瘍を形成し、骨をおかし、リンパ節に転移するものが多いとされています。歯を動かすと歯が揺れるので、歯周病と間違える場合がありますが、注意してみると歯肉の色、潰瘍の広がりなどが違っています。組織的には扁平上皮がんが圧倒的に多く、上顎の歯肉がんより下顎の歯肉がんのほうが転移しやすいといわれています。放射線療法と併用しながら根治手術が行われます。口腔がんとして舌がんなども入れ歯の不調和や歯のかみ合わせの部分がとがったりすると、絶えずその当たる部分が刺激を受け、がん性変化を起こす場合もあります。(鴨井久一)

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  • 口腔のがん

    Posted on November 30th, 2008 サスケ No comments

    口腔のがんは扁平上皮がん[へんぺいじようひがん]がもっとも多く、舌に好発します。とりわけ舌縁[ぜつえん]に多く、舌の中央部にはめったにできません。

    舌がん

    表面が白や赤のブツブツを伴った腫瘤[しゆりゆう]で、潰瘍[かいよう]や汚い苔がついています。初期では白っぽい盛り上がりだったり、赤いブツブツだったりします(写真8―13)。白板症[はくばんしよう]*(舌表面からわずかに高まった白い病変で境界がはっきりしている、写真8―14)や乳頭腫[にゆうとうしゆ](白い“いぼ”のような腫瘤で表面がブツブツしている、写真8―15)は前がん状態といわれています。これらが良性であるうちは、舌の奥深く侵入して“しこり”になることはほとんどありませんが、素人判断は危険です。進展した舌[ぜつ]がんは治りにくいので、初期のうちに治療が必要だからです。がんの初期は痛みがないものが多いですが、初期から潰瘍をつくり痛みを伴うものもあります。アフタ*のように見える小さい潰瘍でも、10日たっても治らないようなら耳鼻咽喉科の医師に診てもらってください。このタイプのがんは、むし歯や不適合の入れ歯が当たってできる潰瘍(歯性潰瘍[しせいかいよう]、写真8―16)とよく似ていますが、くれぐれも素人判断は避けてください。

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  • 喉頭がん

    Posted on November 30th, 2008 サスケ No comments

    男性に圧倒的に多く、50〜60代に多くみられます。病因は明らかではありませんが、遺伝的素因のほかに、喫煙、大気汚染、飲食物による機械的刺激など、長期にわたる慢性刺激が誘因となって起こるとされています。

    2週間以上しゃがれ声がつづく

    声帯に発生するもの(声門がん[せいもんがん])、声帯の上方あるいは下方に発生するもの(声門上がん[せいもんじようがん]、声門下がん[せいもんかがん])があります。声帯にがんができれば、早期から声がかれます。声帯より上のがんでは、声の異常は現れにくく、のどの違和感、異物感などのことが多いようです。声帯より下にできると、初期はほとんど無症状ですが、腫瘍[しゆよう]が大きくなると呼吸困難が起こってきます。いずれにしても、がんが進行して潰瘍ができると、嚥下痛[えんげつう]を訴えて、病変が声帯まで広がると声がかれます。中高年の男性で2週間以上、しゃがれ声、のどの異常感がつづくときは、一度耳鼻咽喉科で診てもらいましょう。

    初期に治療すれば、声帯を失わない

    病変の部位、広がりの程度、患者の年齢、全身状態、職業などの条件によって、治療法が選択されます。早期のものでは放射線治療、レーザー手術が試みられています。限られた部位のがんなら声帯を残せる喉頭部分切除術が、進行がんでは喉頭全摘出術が行われます。いずれを選ぶかは、医師によって意見が多少異なるのが現状です。適切な治療が行われれば、一般に予後は良好です。

    音声のリハビリテーション

    喉頭全摘出術を行った場合は、音声機能を喪失することになりますので、コミュニケーションの障害に対する配慮が必要になってきます。喉頭をなくしたときの代用音声は、食道発声、人工喉頭、電気喉頭がおもなものです。音声の性質からみて、優れているのは食道発声です。そこで、手術後は食道音声を獲得するためのリハビリテーションを指導しています。このため、肺からの空気を食道へ直接送る音声再建手術が試みられています。(進 武幹)

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  • 扁桃の悪性腫瘍

    Posted on November 30th, 2008 サスケ No comments

    扁桃の悪性腫瘍はかなりよくみられます。古くからのど、ことに扁桃には肉腫[にくしゆ]が発症しやすいといわれてきました。今日、免疫学の進歩によって、これらはB細胞型悪性リンパ腫と呼ばれています。男女比はやや男性に多くなっています。また、がん腫(扁平上皮がんが圧倒的に多い)もみられます。症状としてもっとも多いのは、のどの痛みで、耳の痛み、口が開きにくい、なども起こってきます。扁桃局所に潰瘍[かいよう]をつくることがあり、口臭がみられるようになります。肉腫は扁桃肥大に似ており、徐々に大きくなりますが、潰瘍となることが少ないものです。がん腫はかたい塊をつくって潰瘍となり増殖隆起し、出血しやすいのが特徴です。治療は、手術療法、照射療法および化学療法が行われていますが、最近では、コバルト照射および化学療法により治癒する率がかなり高くなっています。(形浦昭克)

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  • 下咽頭の悪性腫瘍

    Posted on November 29th, 2008 サスケ No comments

    下咽頭の悪性腫瘍では、がん腫[しゆ]が多く、広がりはすみやかで頸部[けいぶ]の食道や喉頭にも及び、頸部食道がんと呼ばれることがあります。咽頭のつかえる感じがあるときには、早期に診断してもらうことが大切です。「声がかれる」「のどがつかえて食べづらい」などの症状とともに「首にしこりがある」ときには、十分な検査が必要です。下咽頭の腫瘍は少しずつ増大の傾向があります。腫瘍が食道や喉頭に広がっている場合は、大胸筋皮弁[だいきようきんひべん]とか空腸を利用して、下咽頭や食道の再建手術を行わなければならなくなります。したがって、できるだけ早期に診断をして、早期に系統的治療をするべきです。その場合、放射線治療、および頸部リンパ節を徹底的に郭清[かくせい](清掃)する手術が行われます。

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  • 上咽頭の悪性腫瘍

    Posted on November 29th, 2008 サスケ No comments

    上咽頭の悪性腫瘍では(がん腫が肉腫[にくしゆ]より多い)、のどの症状はほとんどなく、頸部リンパ節の腫れから発見される場合が多いようです。上咽頭は鼻腔[びくう]や中耳と連絡しているので、鼻づまり、耳の異常感、耳鳴りや難聴などが起こってきます。こうした症状があって首が腫れたりする場合は、一度、耳鼻咽喉科で精密診断を受けてください。治療は、コバルト照射や高エネルギーのリニアックによる照射がよく効きます。

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  • 鼻の悪性腫瘍

    Posted on November 29th, 2008 サスケ No comments

    耳鼻咽喉科領域のがんは、合計しても4〜5%程度であまり多くはありません。このうち、鼻にできるがんは喉頭がんに次いで多いものです。好発年齢は、50〜60代のがん年齢に一致し、やや男性に多い傾向があります。年間推定患者数は、約1000人で、人口10万人に対し男性1.9人、女性1.4人といわれています。これは欧米諸国に比べ、高い数値を示しています。鼻のがんは鼻腔[びくう]あるいは副鼻腔にできることが多く、副鼻腔では上顎洞[じようがくどう]に多く発生します。そのため上顎(洞)がんと呼ばれます。上顎がんは、腫瘍が上顎洞内に限局している時期には自覚症状もあまりなく、あっても慢性副鼻腔炎と似たような症状を呈します。すなわち、鼻閉[びへい](鼻づまり)、嗅覚障害[きゆうかくしようがい]、鼻出血、悪臭の強い鼻汁などです。また、腫瘍が三叉神経[さんさしんけい]を圧迫すると顔面に痛みが起きたり、歯痛が起こることもあり、むし歯と間違えることもあります。放置して腫瘍が発育してくると、その進展方向により、顔面や鼻の変形、視力障害、開口障害、頸部リンパ節の腫れなど、多彩な症状を起こしてきます。(調所廣之)

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  • 絨毛がん

    Posted on November 29th, 2008 サスケ No comments

    約半数が胞状奇胎[ほうじようきたい]の後に起こる

    絨毛がんは、妊娠したときにできる胎盤の絨毛上皮細胞が異常増殖してできます。絨毛がんの約半数が胞状奇胎(いわゆるぶどう子)の後に起こり、時に流産や正常分娩後にも起こります。

    娩出後や流産後の不正出血に要注意

    胞状奇胎の娩出後や流産の後に長く出血がみられたら、すみやかに医師に相談してください。時に腹痛がなく、突然に新鮮な出血を見ることがあります。絨毛がんが進行すると子宮に穿孔[せんこう]を起こして腹腔内[ふくくうない]に出血してショック状態になることがあります。また、血流にのってがん細胞が転移しやすく、肺転移の場合には血痰[けつたん]やせき、脳転移すると頭痛や吐き気などが起こります。

    抗がん薬の進歩により治療成績が向上

    絨毛がんで、子宮に異常が認められれば手術をして子宮を摘除します。手術後は、絨毛がんによく効く抗がん薬(メトトレキサート、アクチノマイシンD、エトポシドなど)を組み合わせた化学療法を、血清中のHCGが正常値に下がるまでつづけます。肺や脳などへの転移のあるときは、できるものは手術をしてから化学療法を行います。治療後も再発や転移の心配があるので、定期的にHCG検査などで経過を追跡する必要があります。(室谷哲弥)

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  • 外陰がん

    Posted on November 29th, 2008 サスケ No comments

    頻度は性器がんの3〜4%

    外陰がんは、女性性器の外陰部にできる皮膚がんの一種で、あまり多いものではありません。ほとんどが大陰唇[だいいんしん]に発生します。高齢者に多く、50代から増え始め、60代、70代がもっとも多くなります。近年は寿命の延びとともにやや増えています。妊娠や出産経験のない人に多く、若いころに梅毒や尖圭コンジローム[せんけいコンジローム]など、性病にかかった人がなりやすく、外陰白板症[がいいんはくばんしよう]からがんに進むことがあります。また、肥満、高血圧、糖尿病のある人に多いようです。

    外陰部のしこりがしだいに大きくなる

    外陰部、特に大陰唇[だいいんしん]や陰核[いんかく]、小陰唇[しよういんしん]などにかたいしこりができます。がんこなかゆみがあり、さらに、ヒリヒリする灼熱感[しやくねつかん]や異物感などがあります。初期は小さなかたい腫瘤[しゆりゆう]で、周囲に白斑[はくはん]を伴うことがあり、しだいに大きくなって動きが悪くなり、表面にびらんや潰瘍[かいよう]ができ、ひっかいて出血することがあります。さらに大腿[だいたい]付け根の鼠径[そけい]リンパ節が腫れてきます。

    手術療法が主流

    治療はおもに手術療法で、腫瘍を広範囲に切除し、周囲リンパ節を郭清[かくせい](除去)します。周囲リンパ節への転移があったときは骨盤内リンパ節もとり、腫瘍が大きいときは大腿[だいたい]などの皮膚移植することがあります。

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  • 卵巣がん

    Posted on November 29th, 2008 サスケ No comments

    卵巣にはいろいろな腫瘍が発生する

    卵巣には良性、悪性を含めていろいろな種類の腫瘍が発生します。卵巣がんは卵巣腫瘍全体の約10%にみられます。卵巣がんの約85〜90%は、卵巣の上皮から発生する上皮性卵巣がん[じようひせいらんそうがん]です。良性の卵巣嚢腫[らんそうのうしゆ]自体が悪性化する確率は非常に少ないのですが、良性の卵巣嚢腫の上皮が悪性化して卵巣がんになることが多いです。上皮性卵巣がんは40〜60歳に多くみられます。一方、胚細胞腫瘍[はいさいぼうしゆよう]と呼ばれるタイプは、若年者に多く、発生頻度は非常に少ないものです。最近、子宮内膜症によって生じた、本来良性である卵巣のチョコレート嚢腫から長い経過を経て、卵巣がんが発生することが増加し、問題になっています。しかも予後の悪いタイプの明細胞がん[めいさいぼうがん]ができやすいので、長期に内膜症の経過観察をする場合には注意を要します。明細胞がんの約70%に子宮内膜症が併存しているとの報告もあります。また、卵巣には、胃がんや大腸がんなどの消化器がんからの転移性卵巣がんも多くみられます。乳がんからの転移も増えています。

    自覚症状がないので早期発見が難しい

    卵巣がんの発生原因はわかっていませんが、妊娠の経験のない人、出産回数の少ない人に多くみられ、近年の少子化傾向とともに著しく増加しています。卵巣がんの初期は、ほとんどが無症状で、気づいたときにはかなり進行している場合が多いため、欧米では、Silent Cancer (静かなる腫瘍、忍び寄る悪魔)などと表現され、恐れられています。早期発見が遅れる理由としては、(1)急激に進行する、(2)子宮がんのような早期診断法がない、(3)自覚症状がほとんどない、などが挙げられます。1〜2カ月前まで何事もなかったような人が、がん性腹膜炎を起こして腹水が多量にたまり、急におなかが大きくなって初めて病院に来るというケースも多くみられます。なかにはすでにリンパ節や肺に転移を起こしていることも少なくありません。

    手術療法と化学療法の併用が主流

    卵巣がんの治療は、手術が可能であれば、まず手術を行い、できる限りの腫瘍を取り除きます。早期がんの基本的な手術は、両側の卵巣・卵管、子宮、大網[だいもう]、腹腔内[ふくくうない]の転移病巣を切除し、必要に応じてリンパ節をとります(表8―17)。

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