[医療忍者] Japanese Medical Knowledge Database
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  • 褐色細胞腫

    Posted on November 26th, 2008 サスケ No comments

    副腎[ふくじん]の髄質[ずいしつ]に発生する腫瘍によって起こります。一部には家族内発症があります。多くは単発例で良性ですが、悪性のものもあります。カテコラミン(アドレナリンやノルアドレナリン)が過剰に分泌[ぶんぴつ]されます。急に出る発作型と、常に過剰に出る持続型とがあります。全体でみると男性にも女性にも同じようにみられます。

    血圧が上昇し、意識を失うこともある

    脈と一致したズキズキするような頭痛を伴って血圧が高くなります。最高の血圧が200を、最低血圧が120を超えることもまれではありません。脈も速くなり動悸[どうき]を強く感じます。立ち上がったときに血圧が下がる起立性の低血圧がしばしば起こります。汗が激しく出るわりには手足が冷たく、指先がふるえてきます。体重も減ります。あまりひどくなりますと、一時的にけいれんを起こしたり意識を失うこともあります。空腹のときの血液中の糖が高くなります。

    手術で治る場合が多い

    血液または尿中のカテコラミンを測定し、腹部エコー、CT、MRI、最近では131I-MIBGなどで腫瘍[しゆよう]を確認します。転移がある悪性のものや完全に摘出できない例を除けば手術で治ります。手術できないときは薬で治療します。(伊藤公一・吉村 弘)

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  • クッシング症候群

    Posted on November 25th, 2008 サスケ No comments

    副腎皮質(ふくじんひしつ)に起こる病気で、女性が男性の3〜4倍で、30〜40代の人に多く認められます。多くは良性腫瘍(しようせいしゆよう)(腺腫(せんしゆ))が原因ですが、子どもの場合はがんによるものが多いといわれています。この病気になると、コルチゾールというホルモンが血液に過剰に分泌(ぶんぴつ)されます。このホルモンには、血液中の糖分を増加させたり、皮下に脂肪を蓄積させるはたらきがあります。

    満月様顔貌[まんげつようがんぼう]、首・からだの肥満が特徴

    一般には徐々に病気が進み、2〜3年で典型的な症状が出てきます。がんによるものの場合は、比較的急速に症状が出てきます。はじめは太って、顔が満月のように丸くなります。顔、首、からだの中心部が太くなり、手足が細く見える体型になります。これは脂肪のたまるところがかたよるためです。また急激に脂肪がたまるため皮膚に亀裂[きれつ]ができ、おなか、腰、太ももに縦にミミズがはったような赤紫色の線が見られます。血圧が高くなります。一般に血圧は最高の血圧も最低の血圧も高くなります。血液中の糖も高くなるため、はじめは糖尿病と間違えられることもあります。にきびができやすくなったり、情緒が不安定になることもあります。また、女性では毛深くなったりします。生理が止まります。

    腫瘍摘出で症状は改善する

    血液中のコルチゾールや尿中のコルチゾールの代謝産物を測定し、CTやMRIなどの検査で腫瘍の場所を確認します。薬で副腎皮質ホルモンの合成を抑える方法もありますが、手術で腫瘍を取り去ることで症状は改善します。両側の副腎に腫瘍があって大半を取り去った場合には、足りなくなったコルチゾールを薬で補わなくてはなりません。

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  • 副甲状腺腺腫

    Posted on November 25th, 2008 サスケ No comments

    副甲状腺腺腫は、全体では女性に多く、男性では20代に、女性では50代に多くみられます。腫瘍[しゆよう]ができると副甲状腺機能亢進症[ふくこうじようせんきのうこうしんしよう]のような症状を示すことがありますが、程度が軽いうちはあまり特徴的な症状は出ません。血液の検査で腫瘍の存在が疑われても、腫瘍は小さく、触ってはもちろん、超音波、CT、MRIなどの検査でもわかりにくいことがよくあります。したがって、受診のきっかけをつかむのはきわめて難しいといえます。治療は腫瘍そのものの切除あるいはPEITだけで十分です。

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  • 副甲状腺機能低下症

    Posted on November 25th, 2008 サスケ No comments

    血中カルシウムが不足する

    血液中の副甲状腺ホルモンが十分に作用せず、血中カルシウム濃度が低下する病気です。原因不明の特発性副甲状腺機能低下症と、手術などによる副甲状腺の損傷による続発性副甲状腺機能低下症に大きく分けられます。この病気では、テタニーと呼ばれる筋肉のすじがつったような痛みを伴うけいれんが起こります。軽い場合は、しびれにとどまることもあります。永久歯ができ上がる前の幼児がこの病気になると、歯のエナメル質が不足し、歯が弱くなります。気分が沈むなどの抑うつ症状が出たり、放置していると知能の発達が遅れることもあります。血液中のカルシウム濃度が低いときに疑われます。血液中の副甲状腺ホルモンが不足していれば診断がつきます。

    活性型ビタミンD3製剤を服用する

    治療は血液中のカルシウム濃度を正常にすることに尽きます。食物中のカルシウムの吸収にはビタミンD3が必要ですので、ビタミンD3製剤を使います。カルシウム剤を併用することもあります。カルシウムを多く含む牛乳などの乳製品の摂取も大切です。

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  • 副甲状腺機能亢進症

    Posted on November 25th, 2008 サスケ No comments

    原発性のものとしては副甲状腺の腫瘍(良性と悪性があります)または、副甲状腺の過形成(細胞数の増加)などによって組織が増殖し、過剰に副甲状腺ホルモンが分泌されることにより、血液中のカルシウムが増えるのが特徴です。

    軽い場合は自覚症状がない

    40〜60代に多く、男性1人に対して女性3人の割合で認められます。特徴的な症状がほとんどない病気で、この病気と気づいて受診する人はまずいません。検診などで血液中のカルシウム濃度が高いことから見つかることがあります。尿に過剰に排泄されたカルシウムにより、結石ができやすくなり痛みが出ます。くり返しできる場合は、この病気の可能性が高くなります。骨の痛み、関節の痛み、あるいは、ささいなことによる骨折(=病的骨折)でX線を撮ったときに、特徴的な異常が見つかって診断がつくことがあります。骨がもろくなるのは、過剰な副甲状腺ホルモンのはたらきにより、骨の中からカルシウムが引き出されるからです。ほかに、吐き気、便秘、食欲不振、体重減少、のどの渇きなどがありますが、これらはほかの病気でもみられることが多く、これだけで診断するのは難しいといわざるをえません。

    手術で腫瘍[しゆよう]をとる

    まず、高カルシウム血症を確かめます。次いで、副甲状腺ホルモンを測定し、頸部[けいぶ]の超音波、CT、MRI、シンチグラムで腫瘍を確認します。腫瘍が良性の場合はそれのみを取り去ります。最近はPEIT(経皮的エタノール注入療法)で治すことも多くなってきました。悪性の場合は手術が必要です。腫瘍を含めた周囲組織と、周囲のリンパ節を取り去ります。過形成は腎臓疾患で長い期間人工透析を行ったための合併症として起こります。4個の副甲状腺が腫れますので、3個は完全に、残りの1個も1部を残して取り去ります。

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  • 甲状腺の良性腫瘍

    Posted on November 25th, 2008 サスケ No comments

    甲状腺の腫瘍には、良性腫瘍(腺腫[せんしゆ])、腺腫様変化(腺腫様結節[せんしゆようけつせつ]、腺腫様甲状腺腫)、悪性腫瘍(がん、悪性リンパ腫)があります。いずれも、何が原因で起こるのか確かなことは不明です。しかし、以前になんらかの病気で頸部[けいぶ]にからだの外から放射線照射を受けた人に、10年あるいは20年というような長年月を経た後に甲状腺腫瘍が発生することも知られています。

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  • 亜急性甲状腺炎

    Posted on November 25th, 2008 サスケ No comments

    慢性甲状腺炎(橋本病)は自己免疫疾患ですが、この亜急性甲状腺炎はウイルスの感染が疑われる疾患であり、したがって両者はまったく別の病気です。ですから、亜急性甲状腺炎から慢性甲状腺炎に移行するわけではありません。30〜40代の女性に圧倒的に多い病気で、夏に多くみられます。かぜ(上気道感染)のような症状から引きつづいて起こることがよくあります。ウイルスが原因ともいわれていますが確証はありません。ほかの人にうつることもありません。

    甲状腺[こうじようせん]の痛みや高熱症状を伴う

    甲状腺が腫れて痛みを伴います。全体に腫れることもありますが、多くは右か左の1カ所がかたくなり、その部分を押すと跳び上がるほど痛むことがあります。また、この腫れと痛みの部位は、しばらくすると右から左、あるいは左から右へ移ることもあります。38度を超える発熱がみられることもあります。多くは甲状腺機能亢進症[こうじようせんきのうこうしんしよう]の症状を伴います。これは炎症により甲状腺組織が破壊され、甲状腺に蓄えられていた甲状腺ホルモンが急激に血液中に流れ出すことによるものです。

    副腎皮質ホルモンが有効、予後もよい

    痛みや熱には副腎皮質ホルモンがたいへんよく効きます。多くはこの薬を服用すると翌日には痛みがとれ熱が下がります。しかし、すぐに服薬を止めると、ぶり返します。経過をみながら減量し、少なくとも2カ月ほどかけて中止します。炎症の強い時期はなるべく安静にし、入浴も控えたほうがよいでしょう。食事は特に制限はありません。亜急性甲状腺炎[あきゆうせいこうじようせんえん]は必ず治る病気です。しかも、甲状腺機能も最終的にはほぼ全例が正常になります。再発はまれです。

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  • 甲状腺機能低下症

    Posted on November 25th, 2008 サスケ No comments

    甲状腺ホルモンの減少によって起こる病気である甲状腺機能低下症のほとんどは橋本病[はしもとびよう]によるものです。

    橋本病

    この病気は慢性甲状腺炎とも呼ばれています。橋本策博士により発見されました。多くは甲状腺が全体的に腫れているだけでなんの症状もありません。一部の方が甲状腺機能低下を起こしていますが、その大半はわずかの機能低下(かすれ声、からだのだるさなど)だけです。残りのごく一部の方のみが治療対象となります。しかし、橋本病の甲状腺機能は将来変化することもありますので、腫れただけで機能低下を起こしていない人も注意は必要です(表6―18)。

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  • 甲状腺機能亢進症

    Posted on November 25th, 2008 サスケ No comments

    甲状腺機能亢進症を起こす病気(原因)はいろいろありますが、ここではそのうちもっとも多くみられるバセドウ病について述べます。

    バセドウ病

    20〜30代の女性に多い自己免疫疾患

    この病気は甲状腺の機能が活発になりすぎるため、甲状腺ホルモンが過剰につくり出され、甲状腺が全体的に腫れる病気です(表6―17)。本当の原因はまだよくわかりませんが、血液の中に甲状腺を刺激する異常な物質(甲状腺刺激抗体)ができ、それにより発病します。本来、「抗体」とは、からだの外から侵入してくる異物(細菌、ウイルスなど)に対抗して、からだがつくり出す物質で、このような防御機構を「免疫」と呼びます。抗体をつくるのは白血球の仲間のリンパ球です。正常な状態では、リンパ球は自分のからだの成分に対しては抗体をつくりませんが、バセドウ病では、甲状腺濾胞細胞上の甲状腺刺激ホルモンのレセプターに対する抗体がつくられ、その抗体が甲状腺を刺激するために起こるわけです。このように自分のからだの中の「免疫現象」がおかしくなる病気のことを「自己免疫疾患」と呼びます。バセドウ病もこの自己免疫疾患のひとつです。家族的に発病することも少なくありませんので、家族にこの病気の方がいる場合は注意してください。女性に多い病気で男性の約4倍です。初潮以後閉経までに多く、20〜30代にピークがあります。小児には比較的まれですが、閉経後の発病はさほど珍しくありません。

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  • 骨粗鬆症

    Posted on November 25th, 2008 サスケ No comments

    骨粗鬆症は、体積あたりの骨量、すなわち骨密度が減少し、骨折のリスクが増大する病気です。一般には「骨がスカスカになる」という言われ方をします。加齢とともに発症頻度が増加する代表的な疾患で、高齢者人口が増えつづける今日、予防と治療の重要性がますます高まっています。

    骨量低下と原因

    骨量は思春期から20歳くらいまでに最大値に達し、40歳くらいまではその値は保たれ、その後減少します。年齢に伴う骨量の減少は閉経後の数年間がもっとも大きく、1年当たり2〜3%にもなります。一方、閉経後10年以降の女性、並びに40歳過ぎの男性では年間1%程度の減少がつづきます(図6−15)。

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