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顎関節脱臼
Posted on December 14th, 2008 No comments通常の運動範囲を超えて顎を動かすと、顎の関節脱臼が起こります。歯科治療中に、過度の緊張の中で口を大きく開けすぎたりしたとき、あるいは大あくびをして起こることがあります。口が開いたまま、耳のすぐ前にへこみができて、下顎の関節頭が前方へ移動しています。このような場合は、ただちに歯科へ行き、整復の処置を受けてください。下顎を下後方から持ち上げるようにして下顎頭を入れてもらいます。疼痛[とうつう]や筋肉の緊張の強い場合は、麻酔が必要なこともあります。
【習慣性脱臼】
日常の食事、おしゃべり、口を開けるなどでも容易に脱臼する場合があります。下顎の関節包や靱帯[じんたい]などがゆるんでいるためです。本人が自分で簡単に整復できる場合もありますが、時には不可能となります。くり返し、頻繁に起きる場合は、顎関節運動を制限するスプリント療法、薬物療法や手術の方法もあります。専門医(口腔外科)とよく相談してください。(鴨井久一)
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顎関節症
Posted on December 14th, 2008 No comments顎関節を動かす筋肉や関節の機能的異常、顎[あご]の変形による形態的異常などをまとめて顎関節症と呼んでいます。症状などから便宜的につけた名称で正しい診断名ではありません。口を開けようとしたとき、顎がうまく動かせない、顎関節付近の痛み、咀嚼[そしやく]時の疼痛[とうつう]、口を開閉するときに雑音(コッキンという音)などの症状が起こります。原因はさまざまで、下顎骨の関節頭が左から右へかたよっている場合、かみ合わせの不調和によるもののほか、精神的ストレスなどでの筋肉の緊張などが挙げられます。
代表的な症例とその治療法
【開口障害の軽減】
顎関節症[がくかんせつしよう]の60%程度にみられるのは、顎を開閉する筋肉そのものの萎縮[いしゆく]や癒着などの異常と、関節円板(クッション)の異常です。対症療法として、筋肉を弛緩[しかん]させる薬物を用いたり、かみ合わせを安定させる装具(バイトスプリント)を歯列の上にかぶせたりします。筋肉の癒着がひどい場合は手術で切除する場合もあります。
【咬合痛[こうごうつう]の除去】
ものをかんだときに疼痛のある場合は、歯と周囲軟組織、顎関節の調和が乱れていることがあります。放置しておくとめまい、肩こり、頭痛、精神的不安などが生じ、ノイローゼ症状が起こったりします。歯のかみ合わせが原因ですから、咬合調整といって、歯並びを変えます。専門的には、中心咬合位でかみ合わせ、下顎が前方、後方、側方になめらかに動くように調整します。咀嚼筋[そしやくきん]に異常のある場合は、筋肉にかかる負担を軽くするために、スプリント(副子)を口の中へ入れて安定をはかる場合もあります。向精神薬もよく用いられています。局所麻酔[きよくしよますい]を疼痛部位へ刺入したり、副腎皮質ホルモン薬などを用いることもあります。
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口臭
Posted on December 14th, 2008 No comments一般に、呼気に混じったにおいを口臭と呼んでいます。本人にはわからず、周囲の人から指摘されてわかる場合もあります。年齢的には、幼児期の呼気は比較的甘い感じですが、思春期から成人になるとホルモンの変調によって独特の口臭がみられる場合があります。高齢になると口臭が強くみられる傾向があります。口臭は全身的な病気から起こることもあるため、口臭のあるときは自分の健康状態を考えなおしてみる必要のある場合もあります。
口臭の原因
口臭は大きく分けると生理的口臭、心理的な思い込みによる口臭、病的口臭などに分けられます。
【生理的口臭】
朝の起きぬけの口臭、月経時の口臭、高年齢の人にみられる口臭、空腹時の口臭、食後の口臭などは、だれにでもあるもので、治療の対象にはなりません。唾液[だえき]の分泌[ぶんぴつ]が減って、自浄作用が低下したことも原因になると思われます。
【心理的口臭】
緊張、疲労などにより、唾液の分泌が抑えられるために起こることもあります(ストレス性口臭)。よくみられるのは、自臭症[じしゆうしよう]と呼ばれる心因性の口臭です。病的な原因は何もないのに、本人だけが口臭を意識し、他人は口臭を感じない場合です。自分が他人に不快感を与えていると思い込み、会話を避けたり、強迫観念にとらわれる場合もあります。心療内科・心療歯科のある病院で相談してください。
【病的口臭】
問題は、治療を要する病的な口臭です。口腔の中に原因があるものと、全身的な原因によるものとがあります。全身的な病気による口臭は、慢性鼻炎や副鼻腔炎[ふくびくうえん]、胃潰瘍[いかいよう]、慢性気管支炎、糖尿病、肝炎などでみられます。それぞれの診療科で治療を受ける必要があります。口腔の中が原因で起こる口臭として、圧倒的に多いのが歯周病です。
歯周病が原因の口臭対策
【歯肉炎、歯周炎】
歯肉の炎症が強いと、口の中に膿[うみ]や滲出液[しんしゆつえき]がジクジクと出て、それが口臭のもとになります。ブラッシング、歯石の除去など口腔[こうくう]清掃を徹底的に行うことで、症状は改善され、口臭は減少します。歯肉炎は放置しておくと、歯周炎へと進みます。口臭の発生源である歯周ポケットを除去します。
【歯髄炎[しずいえん](むし歯)】
歯髄が感染を起こして腐敗し、口臭となって現れる場合もあります。
【義歯、ブリッジの歯垢】
入れ歯の清掃が不十分であったり、架工義歯(ブリッジ)のすき間に食べかすなどがたまり、口臭の原因となることがあります。
口臭除去剤は一時的なもの
現在使用されている口臭除去剤には、いろいろなものがあります。しかし、いずれもその口臭除去効果は一時的なもので、原因を探究してその根元を断たない限り口臭は解決されません。口臭に気づいたら、まず歯周病の疑いが濃厚なので、その治療のために、歯科医師を訪れることがいちばんの対策となるのです。
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不正咬合
Posted on December 14th, 2008 No comments不正咬合の原因
「不正咬合」とは、歯並びがふぞろいのためかみ合わせがきちっといかない場合をいいます。遺伝によるもののほか、むし歯、指しゃぶりなどの悪習癖、成人では歯周病などが原因となるといわれています。むし歯、特に乳歯のむし歯を放置すると、永久歯に生え変わるときに、生えてきた第1大臼歯が前方へ移動し、下顎前突[かがくぜんとつ]などを起こす場合もあります。悪習癖によるものは、乳幼児期の指しゃぶり、舌を上下の歯の間から突き出す癖、唇を吸う癖などで開咬[かいこう](上下の前歯にすき間ができる)を起こすことがあります。指しゃぶり(親指を吸う)によって上顎[じようがく]の前歯が前に突き出てくるものも多くみられます。また成人では、歯周病で歯がグラグラしてかみ合わせが悪くなり、上顎の歯が外側へ飛び出てくることがあります。そのほか、アデノイドがあると、常に口で呼吸するようになるため、上顎の歯が飛び出た状態になることがあります。転んで歯を打ったり、外傷などにより歯の位置異常が生じる場合もあります。
歯列矯正治療
矯正治療により、乳歯、乳歯と永久歯の混合、永久歯の各段階において、症状により難易度はありますが、ある程度、歯並びをきれいにすることは可能です。乳歯の場合は、その症状に応じて、下顎[かがく]の成長を抑えるチンキャップという装置、上顎[じようがく]の幅を広げる装置、顎間の固定や上顎を前方に引っぱる装置などを用いて治療することがあります。成人の場合は、接着剤で歯を固定し、すき間を埋めながら歯列を治していく方法や、下顎前歯が大きい場合は、外科的に下顎の一部を切断して、外科矯正を行う場合もあります。
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歯周病(歯槽膿漏、歯周炎、歯周疾患)
Posted on December 14th, 2008 No comments歯を支えている歯周組織*が破壊され、歯がグラグラになって、ついには抜けてしまう病気です。歯そのものの変化ではなく、歯の周囲の病気なので歯槽膿漏、歯周炎、歯周疾患とも呼ばれます。前ぶれ症状として、歯肉炎が起こるのが普通です(図16―10)。
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智歯周囲炎
Posted on December 14th, 2008 No comments俗に「親しらず」といわれる第3大臼歯(智歯[ちし])は、ほかの歯が生えそろった後の遅い時期に萌出[ほうしゆつ]するため、歯の生える余地が十分でなく、曲がったり、半分埋没した状態で生えてきます。そのため周囲の歯肉に炎症を生じることがあります。不規則な生え方のため、歯肉がその部分だけ出っぱる歯肉弁[しにくべん]ができやすく、その内側は食べ物かすをためる絶好の場所となり、細菌が増殖します。からだの抵抗力が弱ったりすると、化膿[かのう]することがあり、周りのリンパ節が腫れてきます。下顎[かがく]の智歯では、痛みのため口が開けられないこともあります。上顎[じようがく]の場合には、耳の周りまでうずくようになり、ひどくなると発熱を伴うこともあります。智歯は、かみ合わせに関係している場合が少ないこと、また歯垢[しこう]が付着して慢性歯周炎の原因ともなること、奥歯のため清掃も十分にできない場合が多いことなどから、抜歯したほうがよいことも多いのです。
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歯肉炎
Posted on December 14th, 2008 No comments歯肉炎とは、炎症が歯肉に限定されている状態のものをいいます。症状は歯肉の縁が赤く腫れ、歯磨きなどにより、出血することがあります。歯を磨かずに放っておくと、歯垢[しこう]の中の細菌が増殖して、歯肉に炎症が生じてきます。歯や口腔内[こうくうない]の清掃をきちんと行えば、歯肉炎は治癒します。この段階を、単純性歯肉炎といいます。このほかに、急性壊死性潰瘍性歯肉炎[きゆうせいえしせいかいようせいしにくえん](歯周炎)があります。この場合は歯肉がただれ、強い口臭がみられ、触ると痛みます。からだが衰弱しているときに起こることがあります。いずれにしても歯肉炎は放置すると歯周炎(歯槽膿漏[しそうのうろう])へと進みます。歯肉炎の段階できちんと治しましょう。
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むし歯(う蝕)
Posted on December 13th, 2008 No commentsおもな原因は甘いものの食べかす
むし歯の原因には、食べ物、歯質、歯垢[しこう]の中に含まれた微生物(ストレプトコッカス・ミュータンス、乳酸桿菌[にゆうさんかんきん]などほかの酸産生菌[さんさんせいきん])などが挙げられています。このうちもっとも大きな原因は、食べ物の中に含まれる糖質の量です。甘いものの食べかすが歯に残っていると、ストレプトコッカス・ミュータンス菌やストレプトコッカス・ソブライナス菌におかされ、長い間放置しておくと歯のエナメル質が脱灰[だつかい](溶ける)して、むし歯が進行していきます。ことに乳歯の第1大臼歯は早期に萌出[ほうしゆつ]し、かみ合わせの面の溝が大きいために、食べかすがたまりやすいので注意する必要があります。
むし歯の進行度と治療
むし歯は、進行程度により第1度から第4度までに分類されます(図16―9)。
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唾液腺の嚢胞
Posted on December 13th, 2008 No comments悪性ではないが手術が必要
大小の唾液腺の出口が詰まったことなどにより起こる嚢胞性疾患は比較的発生頻度が高いものです。口腔底にある、大きな唾液腺の舌下腺[ぜつかせん]より発生したガマ腫[しゆ]がしばしばみられます。口腔底の左右どちらかにかたよったやわらかく丸い腫瘍[しゆよう]で、青黒く見えることが多いと思います。20歳以下の女性に好発します。悪性ではありませんが手術をしないと治りません。小唾液腺の嚢胞は女児の下唇に好発します。口腔底や舌の先端にも、時にみられます。小豆大の少し青みがかった半球状のやわらかい限局性の腫瘤[しゆりゆう](しこり)です。これも悪性ではありませんが手術が必要です。簡単な手術で入院しなくてもよいものが大部分です。口の中に腫瘤があるときは、耳鼻咽喉科医か口腔外科医に相談してください。(高橋廣臣)
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味覚障害
Posted on December 13th, 2008 No comments亜鉛不足で起こることも多い
味は主として舌(咽頭[いんとう]でもわずかながら味がわかるといわれています)の味蕾[みらい]という感覚細胞で感じるもので、味蕾から神経(舌の前方3分の2と後方3分の1では違う神経)を経て味の中枢(脳)へ伝えます(図16―5)。ですから味覚障害はこのどこかに異常が起こって生じます。舌炎[ぜつえん]や口腔乾燥症では味蕾がはたらかないし、舌の神経の障害は外傷、腫瘍[しゆよう]、薬物中毒、ウイルスなどで起こります。また、頭部外傷、腫瘍、出血、梅毒などで中枢性の味覚障害が起こります。血液中の亜鉛が不足して起こる味覚障害もかなり多いといわれています。












