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乳がん手術と形成
Posted on December 5th, 2008 No comments乳がんは女性のがんの中でももっとも多いもののひとつで、多くの場合、治療は手術で乳房を切除する方法がとられています。しかし、乳房を失った女性は、女性でなくなったとか、ブラジャーをつけにくい、他人と一緒におふろに入れないとか、精神的に深い悩みが残ります。若い人ほどこの悩みは深刻なようです。しかし現在では、なくなった乳房を再建できるようになりました。(1)下腹の皮膚と皮下脂肪を移植する方法(腹直筋皮弁[ふくちよくきんひべん])(2)背中の皮膚と筋肉を移植する方法(広背筋皮弁)(3)ティッシュ・エキスパンダー法といって、バルーン(風船)を入れて残った皮膚をふくらませ、そこに別の人工物を挿入する方法などが用いられ、満足な手術成績が得られています。米国などでは乳がんになる前に予防的に乳腺組織という、乳がんになりやすい組織を切除して、新しい乳房形成をする人もあるくらいです。乳頭や乳輪は大腿[だいたい]の付け根から皮膚を移植して、それらしい形と色を再建します(写真11―8)。
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いろいろな先天異常の形成
Posted on December 5th, 2008 No comments人間のからだは、精子と卵子が一緒になった後、何度も何度も細胞分裂をくり返してできあがるのです。その途中でなんらかの原因が加わると、からだのでき方に異常が起こり先天異常となることがあります。
【耳(耳介[じかい])の異常】
耳介のでき方が悪く、耳介がほとんどないものを小耳症[しようじしよう]といい、外耳道という耳の孔[あな]の欠損を伴っている子どももあります(写真11―6)。6〜10歳ごろに、胸の肋軟骨[ろくなんこつ]をとって耳の枠をつくり、これを耳のある皮下に埋め込み、半年後これを持ち上げて、その裏に植皮する手術が行われます。この場合もティッシュ・エキスパンダーというシリコン製のバルーン(風船)を使って耳の部位の皮膚を十分に伸ばした後に肋軟骨移植を行う方法もあります。耳の上半分が皮膚にめり込んだ状態になっているのは埋没耳[まいぼつじ]といいます。指で引っ張ると出てきますが、指を放すとまためり込んでしまう、日本人に多い先天異常です。治療は、耳介を引き出し、元に戻らないように手術します(写真11―7)。耳介軟骨が変形して、耳介がちょうどコップのように丸くなって見える、コップ耳と呼ばれるものでは、軟骨の形をととのえる手術が行われます。耳たぶが切れた状態のもの(耳垂裂症[じすいれつしよう])は、裂けたところをジグザグに縫合します。副耳[ふくじ]というのは耳の前にある皮膚と軟骨の異常な突起で、切除法が使われます。
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口唇裂・口蓋裂の形成
Posted on December 5th, 2008 No comments口唇裂*は上唇[うわくちびる]が生まれつき裂けたもの、口蓋裂は上顎[じようがく]が裂けた異常で、400〜500人に1人生まれてくる、もっとも頻度の高い先天異常のひとつです。治療は、裂けているところをふさぐ手術になりますが、その方法も昔から150種以上あるといわれるくらい複雑です。しかし現在では、口唇裂には主として三角弁法、ミラード法、鬼塚法、さらにそれを改良した方法などが行われるようになっています。また、口蓋裂には口蓋弁後退法やZ形成術を用いて軟口蓋を後ろに下げるファーラー法などが用いられるようになっています(写真11―5)。
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あざの形成
Posted on December 5th, 2008 No commentsあざとは、生まれつき正常の色と違う色をした皮膚をいい、そのままでは一生消えないものをいいます。黒あざ(医学的には色素性母斑[ぼはん])、赤あざ(血管腫[けつかんしゆ])、褐色あざ(扁平母斑)、青あざ(青色母斑)、褐青色あざ(太田母斑)、しろなまず(尋常性白斑)などがあり、大きさはいろいろです。黒あざのうち、小さいほくろなどは切除したり、電気メスやレーザー照射で焼きます。少し大きくなると切除後に縫縮します。さらに大きいものでは連続縫縮術、ティッシュ・エキスパンダー法、植皮などが行われます。赤あざにはいろいろな種類があり、ワインでしみをつけたような色をしたもの(単純性血管腫[けつかんしゆ])は、レーザー治療が主として行われています。赤あざでも表面が少しブツブツしてイチゴの表面を思わせるもの(イチゴ状血管腫)は、放置しておいても徐々に薄くなっていきます。しかし、最近では完全に消えてなくならないものに対しては積極的にレーザー照射による治療や切除術を行っています。表面にはあまり色がなく、少し青みをおびた程度で、触れると海綿のようにブヨブヨした感じのもの(海綿状血管腫)は、副腎皮質[ふくじんひしつ]ホルモン薬の投与や切除術のほか、硬化療法といわれる方法であざを内側から固めてしまう方法が行われます。褐色あざの治療は、昔はドライアイス療法や、グラインダー(研磨機)で皮膚の表面を削る方法が用いられていました。今では、レーザー療法でかなり目立たなくすることができます。青あざや褐青色の太田母斑は、おもにレーザー照射による治療方法が用いられています。しろなまずの治療は今でもたいへん難しく、紫外線に皮膚が敏感に反応するような薬を用いたり、薄く植皮をしたりしますが、あまり範囲が広くなるとなかなか治療しにくくなります。
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傷あとの形成
Posted on December 5th, 2008 No comments傷の大きさ、広さ、種類によって、残る傷あと(肥厚性瘢痕[ひこうせいはんこん]やケロイド)も、線状のもの、幅のあるもの、広いもの、盛り上がったもの、へこんだもの、でこぼこのもの、崩れたり治ったりをくり返す不安定なものなど、いろいろな状態になります。傷あとの形成とは、これらを手術して目立たなくするものです(図11―2、写真11―3)。
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けがの形成
Posted on December 5th, 2008 No comments形成外科は、戦争などによるひどい外傷、つまり、けがや、やけどを中心に進歩をしてきた歴史があります。けがの治療と形成外科は切り離すことができません。特に顔面のけがの修復、傷あとの治療は形成外科のおもな仕事のひとつです。日本では、現在、“けが”というと、もっとも多いのが交通事故によるもの、次がスポーツ事故、家庭内事故、災害事故などの順になります。切り傷、やけど、骨折などが多くみられます。けがをしたとき、大切なことは、どんな傷でも素人判断や処置をしないで、病院で手当てを受けることです。深い傷とか複雑なけがは、できれば形成外科のある大きな病院に行って、診察や治療を受ければ、万全でしょう。












