[医療忍者] Japanese Medical Knowledge Database
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  • 上大静脈症候群

    Posted on November 20th, 2008 サスケ No comments

    多くはがんの進行による

    上半身から戻ってきた静脈血を心臓に送る上大静脈、下半身から戻ってきた静脈血を心臓に送る下大静脈に閉塞[へいそく]が起こると、独特な強いうっ血症状が現れます。上大静脈が閉塞してみられる上大静脈症候群はいろいろな原因で起こりますが、肺がん、縦隔腫瘍[じゆうかくしゆよう]によるものが大半で、顔面のむくみ、上肢の腫脹[しゆちよう]、静脈の拡張などを伴います。多くはがんの進行によって生じ、原因疾患の治療が重要ですが、放射線療法や手術によって症状をやわらげることはできます。下大静脈も上大静脈と同じく腎がんや肝がんなどの悪性腫瘍によるものが多いのですが、わが国では肝静脈が流入する中枢部の下大静脈閉塞[かだいじようみやくへいそく]がみられ、バッド・キアリ症候群(Budd-Chiari症候群)、下肢[かし]の腫脹のほか、腹水、肝障害など複雑な症状を示すため注目されています。先天性に膜状物がこの部分にあり、血栓[けつせん]をつくって症状は悪化するといわれています。手術方法にもいろいろな工夫がなされてきています。(田邊達三)

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  • 血栓性静脈炎

    Posted on November 20th, 2008 サスケ No comments

    血栓性静脈炎はからだのどの静脈にもみられますが、特に下肢[かし]によく起こります。静脈に血栓ができると炎症を伴うため、静脈血栓よりも血栓性静脈炎の診断名がよく使われます。静脈に血栓ができるには、静脈壁の病変、静脈血流の遅延、血液成分の変化が挙げられていますが、下腹部などの手術後、下肢の骨折などの外傷後、分娩[ぶんべん]後、肥満、長期就床後などに発生しやすいものです。長時間の旅行でじっと座っているのも悪く、飛行機で外国旅行するときにみられるエコノミークラス症候群も下肢の静脈血栓症[じようみやくけつせんしよう]です。マスコミでも注目されて、増加しています。特別の原因なしに健康人に発生する例も少なくありません。発生部位は上肢に比べて下肢に圧倒的に多く、特に左側下肢に多くみられます。炎症があるときはふくらはぎの筋肉に自発痛、圧痛、腫れ、熱感が現れ、静脈もふくれてきます。重症なものでは下肢全体が赤く腫れ上がり、また圧迫のため動脈の血流も障害されて蒼白になることもあります。もっとも重症なものでは下肢が腐り始めます。また、血栓が静脈からはがれ、心臓を通って肺動脈にひっかかる肺塞栓[はいそくせん]も起こします。大きい塞栓では血液が肺に流れなくなり、死亡することもあります。循環器疾患によって突然死することが注目されていますが、心筋梗塞[しんきんこうそく]、大動脈解離[だいどうみやくかいり]とこの肺塞栓が3大死因です。深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)が恐ろしいのは急性肺動脈血栓塞栓症を起こすためです。

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  • 下肢静脈瘤

    Posted on November 20th, 2008 サスケ No comments

    下肢[かし]、特にふくらはぎの周りの静脈がふくれて、うねった状態になるのを下肢静脈瘤といいます。静脈瘤には、表在静脈(皮膚に近い静脈)の弁が障害されて、立位で重力によって静脈血が逆流しうっ滞する一次性静脈瘤と、深部静脈が閉塞[へいそく]したため、表在静脈が代償的にふくれ上がる二次性静脈瘤があります。一般的に静脈瘤というと一次性静脈瘤をいいます。先天的に静脈弁が弱い場合に発生し、したがって家族性によくみられます。静脈瘤を悪化させる因子として、高齢、肥満、妊娠、外傷などのほか、暖かい環境での立位作業(床屋、店員、歯科医)、長時間の坐位が挙げられています。中年以後の経産婦に多くみられ、下肢の内側の大伏在静脈[だいふくざいじようみやく]、下肢の外側の小伏在静脈[しようふくざいじようみやく]、また両側下肢に生じ、立った姿勢では目立ちますが、寝て下肢をもち上げると消えます。立位でだるく、重苦しい、鈍い痛みが出ますが、歩行するといくぶん軽快します。症状が重くなると、静脈のふくれ方がひどく、皮下出血や静脈炎を引き起こし、さらに色素沈着、皮膚炎、皮膚硬結[ひふこうけつ]もみられ、ついに傷(潰瘍[かいよう])もできます。何年かを経てしだいに症状が悪くなることが多いのですが、静脈瘤がひどく、皮膚の変化を伴うもの、症状の強いものは手術で静脈を抜去します(ストリッピング)。比較的簡単な手術で症状はよくなり、再発も少なく良好な結果が得られます。最近は血管を固める硬化薬を静脈瘤の部位に注入する硬化療法が外来で短時間にできる簡便な治療法として用いられます。重症例では静脈を結紮[けつさつ]して閉塞を確実にする併用治療が行われます。

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  • マルファン症候群

    Posted on November 20th, 2008 サスケ No comments

    常染色体性優性の遺伝病で、弾性線維をつくるマイクロフィブリルの合成が不良となり、骨格、心臓血管、眼組織に異常がみられます。ひょろひょろとした長身長、手足の指が細くて長いクモ指、脊柱変形[せきちゆうへんけい]などの特徴ある体型となります。米国のリンカーン大統領もこの病気でした。水晶体脱臼のため強い視力障害もみられますが、動脈中膜の弾性線維の断裂とムコ多糖類物質の沈着のため、大動脈弁輪拡張、大動脈瘤[だいどうみやくりゆう]、大動脈解離[だいどうみやくかいり]などの心臓血管の異常が重篤であり、比較的若年で急死するケースも多くみられます。遺伝子診断で早期に診断して注意深く合併症の発生を予防することが大切です。大動脈解離には手術が行われます。

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  • レイノー症候群

    Posted on November 20th, 2008 サスケ No comments

    チェーンソー、パソコンなどを用いる職場の人に生じる振動病、いろいろな膠原病[こうげんびよう]、慢性動脈閉塞症[どうみやくへいそくしよう]などでは、前述したレイノー現象といわれる手指の色調変化、疼痛[とうつう]がみられます。原因を取り除きながら、レイノー病と同じ注意、治療を行う必要があります。

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  • レイノー病

    Posted on November 20th, 2008 サスケ No comments

    原因はわかっていませんが、寒冷にさらされたり、感情的興奮によって発作的に手指の動脈が縮んで、皮膚の色が変わり疼痛[とうつう]も現れます。先天的な素質が考えられ、やせた神経質な女性に多くみられます。定型的な場合には手指の色が蒼白、次いでチアノーゼ、紅潮の順に変わり、元の色に戻ります(レイノー現象)。中年の女性の両側手指にみられることが多く、指先に傷をつくることはあまりありません。治療として、寒冷から、また水仕事から手指を守り、栄養をよくし、禁煙し、精神的緊張を避けるようにします。薬剤では、なかなかよくならないので、日常生活での注意がもっとも大切です。

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  • 急性動脈閉塞症

    Posted on November 20th, 2008 サスケ No comments

    不整脈を伴う心臓弁膜症、心筋梗塞[しんきんこうそく]などでは心臓に、また動脈疾患では動脈に血の塊(血栓[けつせん])ができやすく、これが飛んで動脈にひっかかり(塞栓症[そくせんしよう])、あるいは病気の動脈に血の塊ができる(血栓症)と、急に動脈内の血流が障害されます。頸動脈[けいどうみやく]領域では脳梗塞[のうこうそく]を起こし、末梢動脈領域では下肢[かし]に多くみられます。四肢[しし]に激痛が生じて歩けなくなり、手足が白っぽく冷たくなり、動脈の拍動は触れなくなり、知覚もなくなります。すみやかに診断して薬物療法を行い、血栓・塞栓を取り出さないと、非常に危険であり、手足が腐って切断しなければならなくなります。

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  • 閉塞性血栓血管炎(バージャー病)

    Posted on November 20th, 2008 サスケ No comments

    原因不明の四肢血管[ししけつかん]にみられる炎症性血管疾患です。わが国に多く、30〜50歳の男性の複数の四肢血管に病変がみられます。特に喫煙者に多いため、たばこ原因説もありましたが、多くの研究にもかかわらず本当の原因はわかっていません。閉塞性動脈硬化症[へいそくせいどうみやくこうかしよう]と似ていますが、発症年齢がやや若く、障害される動脈は手足の小動脈が多く、静脈にも一過性の有痛性静脈炎[ゆうつうせいじようみやくえん]を示すことがあり、間欠性跛行[かんけつせいはこう]を訴えますが、これよりも足先の安静時疼痛[あんせいじとうつう]、傷(潰瘍[かいよう]、壊疽[えそ])を生じることが多い点を特徴としています。治療や注意事項は閉塞性動脈硬化症と同じですが、禁煙が絶対に必要です。閉塞性動脈硬化症が急速に増えているのに対して、この病気は減少傾向にあり、国による医療費の負担があります。

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  • 閉塞性動脈硬化症

    Posted on November 20th, 2008 サスケ No comments

    動脈硬化症による動脈閉塞は頸動脈[けいどうみやく]、冠動脈、腎動脈[じんどうみやく]など臓器動脈にもみられ、独特の症状を示しますが、四肢動脈[ししどうみやく]でも特異の症状を示し、これを閉塞性動脈硬化症としています。この病気も高齢化、生活習慣病の増加とともに、最近増えてきています。動脈硬化によって腹部大動脈分岐部以下の腸骨動脈[ちようこつどうみやく]、大腿動脈[だいたいどうみやく]、膝窩動脈[しつかどうみやく]、下腿動脈[かたいどうみやく]の内腔[ないくう]が狭くなり血流が障害され、脈拍が触れにくくなります。症状が軽い場合にはしびれ感、冷感などですが、しだいに歩行時の筋肉痛(間欠性跛行[かんけつせいはこう])、安静時の指先の痛み、傷(潰瘍[かいよう]、壊疽[えそ])ができます。50歳以上の男性に多く、比較的太い動脈が障害されます。四肢の保温、保護に気をつけ、長時間の歩行を避けながら、歩行練習や薬剤の服用をつづけます。

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  • 大動脈炎症候群(高安病、脈なし病)

    Posted on November 20th, 2008 サスケ No comments

    大動脈弓部を中心に大動脈から分枝する動脈が原因不明の炎症のためおかされ、多くは狭く、時には拡張して、さまざまな症状を示す病気です。腕に酸素や栄養を供給している動脈がおかされると、手の脈が触れなくなり、脈なし病とも呼ばれます。眼科医高安教授によって見出され、日本、東南アジアに多く、20〜30歳の若い女性にみられます。発熱、疲労感など全身症状と、めまい、視力障害、失神、耳鳴り(頸動脈[けいどうみやく]の障害)、心雑音、心不全(心臓の障害)、高血圧、血圧の異常(左右差)、頸部の血管雑音などがみられます。

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