[医療忍者] Japanese Medical Knowledge Database
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  • エイズ(後天性免疫不全症候群)

    Posted on December 23rd, 2008 サスケ No comments

    免疫機構の中枢をおかす病気

    エイズ(AIDS)は、HIV*(ヒト免疫不全ウイルス。いわゆるエイズウイルス)の感染によって起こる病気です。HIVは一度人間の体内に入ると、免疫機能を促進するリンパ球などに感染し、これらを破壊し始めます。エイズの正式名は、後天性免疫不全症候群です。HIVの感染により、もともとからだに備わっている免疫のはたらきが失われ、病気に対する抵抗力が著しく低下し、健康なときにはかからないようなさまざまな日和見[ひよりみ]感染症やがんの仲間、神経障害など、一連の症状におかされるというものです。

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  • 尖圭コンジローム

    Posted on December 23rd, 2008 サスケ No comments

    コンジロームとは“湿ったいぼ”

    尖圭コンジロームは、ヒト乳頭腫ウイルスの感染によるいぼの一種です。性行為によって感染し、性器に病変が現れることから、性感染症のひとつに入れられています。コンジロームとは、「湿ったいぼ」という意味です。ヒト乳頭腫ウイルスには多くのウイルス型があり、尖圭コンジロームを起こすのは6、11型で、16、18型などは子宮頸[しきゆうけい]がんを起こします。感染機会があってから1〜6カ月後に発症します。男性では亀頭部[きとうぶ]、包皮などに、女性では外陰部などに小豆[あずき]大、鶏冠状のいぼができます。肛門[こうもん]周囲にもできることがあります。通常、痛み、かゆみなどはほとんどありませんが、治療しないでおくと、患部が増殖してカリフラワーのようになってしまいます。治療は、いぼを電気で焼いたり、凍結させたりします。あまり大きいものは外科的に切除することもあります。(小島弘敬)

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  • 腟トリコモナス症(トリコモナス腟炎)

    Posted on December 23rd, 2008 サスケ No comments

    腟トリコモナスという原虫[げんちゆう]の感染による性感染症です。患者は女性が大半で、おもな症状はおりものの増加と、腟の入り口と外陰部のかゆみです。また、排尿後に不快感も出てきます。感染すると、20日以内に発病しますが、約30%は無症状です。発病した女性では、牛乳のようなおりものとなり、腟の入り口が赤く腫れて、痛くなります。男性は、まったく症状はありません。腟トリコモナス症の治療には、抗トリコモナス薬の内服を女性に行うとともに、セックスパートナーの男性に対しても同時に同様の内服治療を実施します。

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  • 腟カンジダ症

    Posted on December 22nd, 2008 サスケ No comments

    酵母様真菌[こうぼようしんきん]であるカンジダアルビカンスが、腟粘膜や大小陰唇[だいしよういんしん]に感染して、激しいかゆみとおりものを生じる病気です。カンジダは腟のほか、口腔[こうくう]、消化管などに常在しているのですが、性的接触によっても感染するので、性感染症に含まれています。症状としては、腟の入り口および外陰部のかゆみが激しく、腟粘膜の表面が赤くなり、腫れてきます。慢性になると、おりものはカッテージチーズ状となり、さらに大小陰唇もおかされてきます。治療には、抗カンジダ薬を含む腟錠とクリームが使用されます。性的接触によって、男性の陰茎[いんけい]にもかゆみや発赤[ほつせき]があるときには、その部位に抗カンジダ薬のクリームを塗布します。

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  • 性器ヘルペス

    Posted on December 22nd, 2008 サスケ No comments

    単純ヘルペスウイルス(I型とII型があります)を病原体とする性感染症です。性感染症サーベイランスの5疾患のうち、報告症例数の第3位に位置しています。ヘルペスウイルスは初感染後、神経節細胞に潜伏をつづけ、時に初感染部位に出現して同じ部位の皮疹[ひしん]の再発をくり返します。

    潜伏感染による再発型もある

    性的接触による初感染によって発症する初発型と、すでに潜伏感染していた単純ヘルペスウイルスの再活性化により発症する再発型があります。初発型では、感染機会から3〜7日までに、性器の皮膚・粘膜に痛みを伴う米粒大の水疱[すいほう](水ぶくれ)がたくさんできます。水疱はすぐに破れ、そこがえぐれて潰瘍[かいよう]となり、まもなく痂皮[かひ](かさぶた)におおわれるようになります。男性では、陰茎[いんけい]などに発生しますが、症状は比較的軽くすむことが多いようです。女性では、大小陰唇[だいしよういんしん]、腟粘膜[ちつねんまく]に発生しやすく、激しい痛みを伴うために、排尿困難を起こすことがあります。初発の病変は約20日で治ります。再発型は小さい水疱または潰瘍が再発するものです。性的接触だけでなく、ストレスや疲労から発症することもあります。症状は軽く、約1週間で治ります。

    性器ヘルペスに有効な抗ウイルス薬

    性器ヘルペスの初発型および再発型の重症のものに対しては、抗ウイルス薬の注射または内服による治療を行います。アシクロビルは単純ヘルペスウイルスに有効な抗ウイルス薬で注射でも内服でも5日間という短時日に治るようになりました。水疱[すいほう]や潰瘍[かいよう]に対しては、抗炎症性軟膏[こうえんしようせいなんこう]がぬられます。

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  • 性器クラミジア(クラミジア感染症)

    Posted on December 22nd, 2008 サスケ No comments

    性器クラミジアは、非淋菌性尿道炎[ひりんきんせいにようどうえん]、もしくは非淋菌性子宮頸管炎[しきゆうけいかんえん]の中の一種です。クラミジアはトラコーマという目の病気の原因となる細菌として発見されましたが、1980年代以後の検査法の進歩(蛍光抗体法や酵素抗体法、核酸増幅法など)により、非淋菌性尿道炎の大部分がクラミジアを原因とすることが明らかになったのです。病原菌であるクラミジア・トラコマチスの検出が容易になったため、他の非淋菌性尿道炎と分けるようになりました。性感染症サーベイランスでは、淋病様疾患を上回って最多の症例数が報告されています。

    自覚症状が少ない

    性器クラミジアは、男性も女性も自覚症状が少なく、そのため治療をしないで放置されることが多いのです。このような人と多数の相手が性的接触をもつと、次々に性器クラミジアに感染していきます。妊婦が性器クラミジアに感染していると、流産や早産を起こしたり、母子感染のために、新生児結膜炎、新生児肺炎を起こすこともあります。

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  • 非淋菌性尿道炎

    Posted on December 22nd, 2008 サスケ No comments

    病原体の大半はクラミジア

    淋菌以外の菌によって起こる尿道炎(非淋菌性尿道炎)であり、性的接触により感染します。この非淋菌性尿道炎の病原体は、クラミジア、マイコプラズマ、真菌[しんきん](カビ)、トリコモナス、ウイルスなど、さまざまです。しかし、そのうち、クラミジアによるものが、80〜90%を占めていて、次いでマイコプラズマが多く、トリコモナスおよび単純ヘルペスによるものは5%以下です。

    非淋菌性尿道炎の症状

    非淋菌性尿道炎[ひりんきんせいにようどうえん]の潜伏期間は、感染後10日〜20日くらいで、淋病より遅れて発病します。症状は、淋病より一般的に軽く出ます。おもな症状として、男性では、尿道口より水のようなまたは粘液性の分泌物[ぶんぴつぶつ]が出てくるほか、排尿のときに尿道の不快感、かゆみ、時に排尿痛がみられます。これらの症状は淋菌感染に比べてきわめて軽いので、感染が気づかれなかったり、不適切な治療でクラミジアが陰性化しなくても治ったものと間違って感じてしまい、十分な治療を受けないことがあります。尿道分泌物は無色透明、少量でペニスの先に尿が付着していると区別できませんが、白い下着をつけていれば付着、乾燥して生じる着色したしみによって感染に気づくことができます。女性では、子宮頸管[しきゆうけいかん]に炎症(非淋菌性子宮頸管炎)を起こしますが、ほとんど自覚症状がなくて、わずかにおりもの(帯下[たいげ])が増加する程度でクラミジアの検出をしないと感染に気づきません。

    クラミジアに有効な抗生物質を使う

    非淋菌性尿道炎[ひりんきんせいにようどうえん]の病原菌の大半は、クラミジアによるので、治療にあたっては、クラミジアに有効な薬剤であるテトラサイクリン系、マクロライド系、キノロン系の抗生物質が第1選択薬となります。また、マイコプラズマに対して、テトラサイクリン系もマクロライド系も有効ですので、混合感染している尿道炎にも有効です。これらの薬の7日間連日内服が必要です。セックスパートナーも同時に治療しないといけません。

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  • 淋病(淋菌性尿道炎など)

    Posted on December 22nd, 2008 サスケ No comments

    古典的な性病の中でいちばん多い

    淋病は、淋菌感染症[りんきんかんせんしよう]とも、淋疾[りんしつ]ともいわれています。いわゆる古典的な性病のうちもっとも多い病気です。現在、わが国では、毎年数万人以上が、この病気にかかっていると推定されています。病原体は淋菌です。この病気は、性的接触によって淋菌に感染するために、尿道、腟、子宮などの粘膜に付着して炎症を起こします。最近の傾向として、性風俗の変化により、オーラルセックスで淋菌性咽頭炎[りんきんせいいんとうえん]を起こしたり、アナルセックスで淋菌性直腸炎を起こすといった例も多くみられます。

    淋病の症状

    性的接触による感染機会があってから、2〜3日ごろに、遅くても7日までに発病します。男性では、尿道口から膿性[のうせい]の分泌物が絶えず出てくるようになり、尿道口も赤く腫れてきます。さらに、排尿のときに尿道に沿って激しい痛みを感じるようになります。ここで、がまんなどして治療を怠ると、淋菌は奥のほうへ進んでいき、前立腺[ぜんりつせん]や精嚢[せいのう]腺に感染します。以前は、ひきつづき淋菌性精巣上体炎[りんきんせいせいそうじようたいえん](副睾丸炎[ふくこうがんえん])を起こした症例がありましたが、最近では少なくなっています。女性では、子宮頸管炎[しきゆうけいかんえん]から子宮内膜炎[しきゆうないまくえん]を起こして、こしけ(帯下[たいげ])、すなわち、おりものが多くなり、尿道炎を伴ってくると、排尿の際に痛みがあったり、頻尿となります。放置すると、卵管炎[らんかんえん]を起こして、激しい下腹部の痛みや高熱が出ます。軽症のときには自覚症状が少なく、自分では気がつかないことがほとんどです。しかし、子宮や腟からの分泌物の中にはたくさんの淋菌が含まれているので、男性を相手に性的接触をもつと、相手に淋病を移すことになります。

    淋病の治療

    ペニシリン以外の抗生物質を用いる

    ペニシリンを分解する酵素であるペニシリナーゼをもつ淋菌(PPNG)が検出される頻度が10%前後あるので、治療に使用されなくなりました。したがって、淋病の治療は、セフトリアキソンの単回注射が中心となります。

    セックスパートナーの治療も忘れずに

    淋病に限らず性感染症は感染しても免疫が成立せず、何回も再感染をくり返します。治療の際には、本人の治療はもちろん、セックスパートナーの治療も同時に行うことが、ピンポン感染を防ぐうえにぜひ必要です。また、淋病の治療の後に、10日以上の潜伏期間をおいて同じ機会に感染した性器クラミジアが発症してくることがあるので、十分な注意が必要です。

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  • 梅毒

    Posted on December 22nd, 2008 サスケ No comments

    梅毒は梅毒トレポネーマ(トレポネーマ・パリダム)という細菌の一種を病原体とし、自覚症状のないまま慢性の経過をとる性感染症です。第二次世界大戦後の梅毒の大流行も、ペニシリンなど抗生物質の進歩により激減しました。しかし、1975年ごろから感染力の強い第1期・第2期梅毒の症例の発生が始まり、現在までその流行がつづいています。

    【第1期梅毒(感染から3カ月まで)】

    梅毒にかかっている人との性的接触の機会があってから約3週前後に、梅毒トレポネーマの侵入した部位に、大豆くらいの大きさのかたいしこりが発生します。これが初期硬結という梅毒の最初の症状ですが、痛みもかゆみもありません。男性では、陰茎[いんけい]の先や包皮の内側に、女性では、大小陰唇[だいしよういんしん]や腟[ちつ]の入り口にできます。初期硬結の数は1個が普通ですが、2個以上できることもあります。このころの初期硬結では、表面の皮膚が破れて潰瘍[かいよう]となる硬性下疳[こうせいげかん]に変わりやすいといわれていますし、感染機会から1〜2週後というように普通より早く発症するものが増加しています。やがて、鼠径部[そけいぶ]リンパ節[せつ]が痛みもないまま大きく腫れてきます。これを無痛性横痃[むつうせいおうげん]といいます。

    【第2期梅毒(感染後3カ月から3年まで)】

    第2期梅毒では、すでに梅毒トレポネーマは増殖しながら、血管やリンパ管を通過して全身に広がり、皮膚や粘膜にいろいろの症状が出没してきます。第1に出現する皮疹[ひしん]は、梅毒性バラ疹です。このバラ疹は、爪くらいの大きさで、淡紅色[たんこうしよく]または暗い赤い色をした斑点[はんてん]で、特に上半身の皮膚にたくさんできてきます。この斑点は、かゆみも痛みもありません。しばらくたつと、自然に消えていきます。バラ疹の次に出てくる皮疹は丘疹性梅毒疹[きゆうしんせいばいどくしん]です。感染してから、4〜6カ月ごろに発生します。丘疹性梅毒疹は大豆から爪くらいの大きさで、皮膚面より盛り上がったかたい皮疹です。はじめは、赤い色をしていますが、時がたつと、茶色をおびた赤い隆起となります。この丘疹は、上半身の皮膚にたくさんできますが、顔面にも発生します。手のひらや足の裏にこの丘疹性梅毒疹ができると、丘疹の表面の角質[かくしつ]が厚く、乾癬[かんせん]という皮膚疾患の症状によく似てくるので、梅毒性乾癬と呼ばれています。外陰部や肛門[こうもん]付近のように、皮膚や粘膜が向き合っている場所に丘疹性梅毒疹ができると、丘疹は牛乳のような白い色となり、表面がただれて分泌物[ぶんぴつぶつ]が出てくるので、扁平コンジロームといいます。この中に、大量の梅毒トレポネーマが含まれていて、性的接触によって梅毒が感染する重要な原因のひとつとなります。この時期には、口腔粘膜[こうくうねんまく]に乳白色の斑点が生じる粘膜斑(乳白斑)や扁桃[へんとう]が赤く腫れる梅毒性扁桃炎が出現します。

    【第3期梅毒(感染後3年から10年まで)】

    第3期にできる皮疹としては、皮膚にしこりができた後、表面が崩れて潰瘍[かいよう]となる結節性梅毒疹[けつせつせいばいどくしん]と、皮膚から筋肉、骨へと深部組織を破壊していく梅毒性ゴム腫があります。最近では、この2型とも少なくなりました。

    【変性梅毒(第4期梅毒)】

    感染後10年を過ぎると、変性梅毒となります。この時期には、内臓に病変が及んできます。特に、中枢神経系と心血管系がおかされます。中枢神経系梅毒は、脳と脊髄[せきずい]をおかします。脳がおかされると、進行麻痺[しんこうまひ]になります。性格が急に変わって、誇大妄想[こだいもうそう]となったり、言葉がもつれたり、文字が乱れたりします。さらに進行すると、知能が低下して、認知症(痴呆症)になってしまいます。脊髄がおかされると、脊髄癆[せきずいろう]になります。この際には、足にきりで刺すような痛みの発作が起こり、進行すると歩行できなくなります。血管系がおかされると、梅毒性胸部大動脈炎が起きやすく、進行すると梅毒性胸部大動脈瘤[ばいどくせいきようぶだいどうみやくりゆう]となり、破裂することもあります。また、心臓の大動脈弁もおかされます。ペニシリンなど抗菌薬が多く使われる最近では、このような変性梅毒をみることはほとんどなくなりました。

    先天梅毒

    母親が梅毒に感染していると、胎児は胎盤の形成される妊娠4カ月以後に梅毒トレポネーマの感染を受けるために、死産となったり、早産となったりします。出生したときには、先天梅毒児[せんてんばいどくじ]となり、第2期梅毒の症状が現れます。皮膚の症状として、手のひらと足の裏に水疱[すいほう]のできる梅毒性天疱瘡[ばいどくせいてんぽうそう]や口の周囲にしこりができる梅毒性扁平浸潤[へんぺいしんじゆん]が発生しています。

    梅毒の治療

    病原体の梅毒トレポネーマはペニシリンに対して感受性が強く、薬剤が効かなくなる耐性は発生していません。したがって、ペニシリンが現在でも梅毒の最良の治療薬です。ペニシリン過敏性のある人には、エリスロマイシン、テトラサイクリン系の抗生物質を使います。以前は、注射による治療をしていましたが、現在では、ペニシリン製剤の内服による治療が行われています。

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