[医療忍者] Japanese Medical Knowledge Database
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  • ハンセン病

    Posted on December 8th, 2008 サスケ No comments

    ハンセン病はらい菌(細菌の一種)によって、皮膚と末梢神経に病変を起こす病気です。遺伝はしません。以前は「らい」と呼ばれていましたが、現在は「ハンセン病」が正式病名です。らい菌に感染しても発病はきわめてまれで、乳幼児期の気道から多量のらい菌感染以外まず発病しません。日本での新規患者数は、毎年約10名(日本人:数名、在日外国人:約8名)で、今後患者が増加することは考えられません。

    皮膚科外来で診療する

    皮膚症状は紅斑[こうはん]・白斑・丘疹[きゆうしん]・結節・環状の紅斑など多彩で、一見して診断することは困難です。皮疹はかゆみがなく、知覚(触った感じ、痛み、温度感覚など)の低下などを認め、気づかないうちに外傷や火傷などを負うこともあります。また運動障害を伴うこともあります。診断の手順は皮膚症状の状態、神経学的所見、皮膚の組織液のスメア検査所見(らい菌の証明)、病理組織学的所見などを総合して決めます。ハンセン病は皮膚症状やらい菌の多寡などから多菌型(皮膚スメア検査陽性か、皮疹が6個以上)と少菌型(皮膚スメア検査陰性か、皮疹が1〜5個)に分類でき、治療法(薬の種類、内服期間)も違ってきます。「らい予防法」廃止後、ハンセン病は保険診療の適用になり、診断・治療は一般の医療機関で行われ、主に皮膚科外来で診療されています。ハンセン病は治癒する病気ですが、早期診断、早期治療、確実な内服を心がけ、後遺症を残さず耐性菌をつくらないようにすることが大事です。

    元患者たちの現状

    現在日本には13の国立ハンセン病療養所と2つの私立療養所があり、約3500名の元患者が生活しています。平均年齢は77歳で、高齢化が進んでおり、後遺症も加わって、介護を必要とする人が増加しています。すでにハンセン病は治癒していますが、「らい予防法」と偏見の下、収容・隔離され、家族から引き裂かれ、友人とも断絶し、さらに病名を隠したり、実名を伏せ、帰る家のない人も多くいます。「らい予防法」は1996年(平成8年)、廃止になりました。2001年(平成13年)、国は過去の隔離政策や偏見への謝罪をし、名誉回復や福祉増進、啓発事業に努めることを誓いました。高松宮記念ハンセン病資料館(東京都東村山市、電話042-396-2909)でハンセン病の歴史や偏見などを学ぶことができます。(石井則久)

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  • しもやけ(凍瘡)

    Posted on December 8th, 2008 サスケ No comments

    しもやけ(凍瘡)は、できやすい体質の人が、低温の環境で、急激な温度変化(温度差10℃以上)にくり返しさらされることが原因といわれています。予防には、まず保温が第一で、冷たい水や空気にできるだけさらさないことです。次に急激な温度差をつくらないようにします。マフラーや手袋で温かくして外出するのはよいのですが、家に着くなりストーブの前で冷えた手足を急激に温めてはいけません。こたつに入っていて、はだしでいきなり冷たい廊下を走ってトイレに行くのも原因になります。スリッパを履けばよいのです。しもやけになったら、保温に気をつけ、血行をよくするようマッサージを励行します。また、薬をつけるときも、よくすり込むようにしてぬるとよいでしょう。(小澤 明)

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  • 日焼け(日光皮膚炎)

    Posted on December 8th, 2008 サスケ No comments

    日焼けは紫外線[しがいせん]によって起こります。地上に届く紫外線は、長波長紫外線(UVA)と中波長紫外線(UVB)です。その区別は生物に対する作用により分けられ、UVAは、メラニン色素の増加により肌が黒くなるサンタン反応を起こします。UVBは、海水浴などで経験する火ぶくれ(水疱[すいほう])となるサンバーンを起こし、その後色素沈着を残します。すなわち、日光による日焼けは2種類の作用により肌が黒くなるのです。

    日焼けの処置

    基本的にはやけどと同じで、徹底的に冷やします。いろいろな素人療法がありますが、要は冷やすことならよいでしょう。水ぶろに入っているのも痛みがとれ、効果があります。火ぶくれをつくってしまったら早めに病院に行って治療をしてください。火ぶくれが治っていないのに、また翌日焼いていると、やけどはどんどん深くなって、痛みも増し、時にはやけどの傷跡を残します。日焼けがおさまらないうちの化粧も絶対にいけません。皮膚のバリアーが壊れているのですからそこに化学物質をつけるということは、その刺激でさらに皮膚はボロボロになります。

    過度の日焼けは老化につながる

    UVBは、表皮細胞の遺伝子(DNA)によく吸収され、それを傷つけますが、細胞にはそれを治す力が備わっています。とはいうものの、日光のあたりすぎは、細胞の老化を早めます。長年、紫外線にあたったお年寄りのうなじはかたく茶色で、深いしわがよっていますが、これは特に、戸外の仕事をしていた人に多く見られます。しかし、もしDNA修理がうまくいかなくなったときは、できそこないの遺伝子がつくられてしまいます。すなわち、皮膚腫瘍[ひふしゆよう]の原因ともなります。皮膚がん(基底細胞腫[きていさいぼうしゆ]や有棘細胞[ゆうきよくさいぼう]がん)がお年寄りの顔に多いことも理解できます。実際に、紫外線照射量の多い地域ほど、皮膚がんの発生が多いというデータもあります。

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  • やけど(火傷、熱傷)

    Posted on December 8th, 2008 サスケ No comments

    やけどの程度

    やけどの程度は、原因となるものの温度(化学薬品ではその毒性、電気ではその強さ)、接触している時間、やけどの範囲で決まります。したがって、温度が低くても長時間皮膚に接していたり、一見軽いやけどでも広い範囲が受傷していれば、決して軽症とはいえません。ひとつの目安として、全身の面積と比べて、成人なら10%(片方の腕全体)、乳幼児なら5%(大人の手のひらくらいの大きさ)以上の範囲にやけどがあれば、すぐに病院での治療を受けるべきです。その範囲が、30%を超えるような大やけどでは、ただちに専門治療を受けなければなりません。

    こんなときは救急病院へ

    意識がない、呼吸ができない、ショック症状を起こしていれば、生命の危険があります。水でぬらした清潔な布でおおって、冷やしながら、ただちに救急病院へ運びます。

    応急処置

    (1)徹底的に冷やすこと。表面の温度は下がっても熱はどんどん中に伝わり、組織を破壊するため、少なくとも1時間くらいは冷やします。氷や氷のうを使ったり、広範囲なら水ぶろに入れたり、ホースで水をかけるなどの工夫をします。(2)水で十分冷やしてから、やけどをした部分の身につけているもの(衣類、下着、眼鏡、指輪、時計など)をはずします。(3)十分に冷やしてから、皮膚の汚れなどを軽く取り、水でぬらした清潔なガーゼなどでおおい、病院へ行きます。手や足のやけどでは、指がつかないようにガーゼで1本1本おおいます。(4)10%以上のやけどでは、薄い食塩水を15分ごとに、コップに半分から1杯飲ませて、水分の補給をします。(5)全ての処置で、できるだけ細菌感染を起こさないように注意。抗生物質外用薬以外の軟膏[なんこう]などをつけないで病院へ。(6)その他:化学薬品によるやけどでは、流水でよく洗い流します。その物質がわかっていれば、その毒性を中和する物質も一緒にかけると効果的です。

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  • 癜風(くろなまず)

    Posted on December 8th, 2008 サスケ No comments

    癜風菌というカビの感染で起こります。胸や背中に1〜2cmの円形または楕円形[だえんけい]の薄茶色のしみのような斑点[はんてん]ができます(黒癜風[くろでんぷう])。時には、それらがくっついてしまいます。また、逆に、薄く色が抜けることもあります(白癜風[しろでんぷう])。色が変わった部分をメスなどでこすると、粉をふいたようになり(かんな削り現象)、それをとって顕微鏡で見ると、たくさんの癜風菌が見られます。癜風菌が成育するには脂分が必要なため、脂っぽい部分、おでこ(赤ん坊)、胸、背中に多く見られます。また、運動選手によくみられます。汗をたくさんかくためですが、アンダーシャツや練習着をよく洗濯をせずにそのまま干し、乾かないうちにまた着たりすることで感染しやすいといえます。干すときの管理が悪かったり、ほかの選手のものを借りて着たりすることにより、そのチーム全員がそろって癜風になることもあります。

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  • 皮膚カンジダ症

    Posted on December 8th, 2008 サスケ No comments

    口腔[こうくう]や消化管、腟[ちつ]などに常在する真菌の一種であるカンジダの感染によるものです。皮膚は赤くただれ、膜状に皮膚がむけて、小さな膿[うみ]をもってきます。よくみられるのは、水仕事の多い人の指の間(カンジダ性指趾間びらん症)、肥満体の人の乳房の下とか、わきの下などこすれるところ(分芽菌性間擦疹[ぶんがきんせいかんさつしん])、赤ん坊や寝たきり老人のおむつの中(乳児寄生菌性紅斑[にゆうじきせいきんせいこうはん])、ささくれをよく起こす人などの爪[つめ]の周り(カンジダ性爪囲炎[そういえん])です。そのほか、口の中(口腔カンジダ症)、口もと(口角びらん症)、外陰部(外陰部カンジダ症)、爪(爪カンジダ症)にもみられます。治療、日常生活の注意は、ほかの真菌症と基本は同じです。

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  • たむし(体部白癬、股部白癬)

    Posted on December 8th, 2008 サスケ No comments

    みずむしと同じように白癬菌の感染で起こります。からだじゅうどこにでもできますが、みずむしと違い、湿疹変化を伴い、周りがやや盛り上がった環状の赤い斑[はん]としてみられます(斑状小水疱性白癬[はんじようしようすいほうせいはくせん]:ぜにたむし、頑癬[がんせん]:いんきんたむし。これらの名称は症状からつけられたもので、最近はどこに病変があるかにより、体部白癬、股部白癬とも呼ばれます)。かゆみが強く、病変は、外側へと広がっていくのが特徴です。カビですから、当然風通しの悪いわきの下や股にできやすく、汗をかく人や運動選手でよく見られます。シャワーの励行と、よく汗を拭き、皮膚の清潔を保つことです。

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  • みずむし(足白癬)

    Posted on December 8th, 2008 サスケ No comments

    真菌の一種である白癬菌[はくせんきん]で起こります。多くは小さな水ぶくれができることから、みずむし(水虫)の名がありますが、医学的には汗疱状白癬[かんぽうじようはくせん]といい、手にできる場合(手白癬[てはくせん])もあります。しかし、一般的には、足に起こることが多く、水ぶくれ以外の症状を示す場合もまとめて、みずむしと理解されているようです。

    乾燥・清潔を保つ

    日常生活での注意は、乾燥、清潔を保つことに尽きます。入浴後は、手足の指の間まできちんとふく習慣をつけましょう。みずむしもばかにしてはいけません。かゆいからと、自分で皮をむいたり、水ぶくれを破ったり、あるいは、素人療法でいろいろなものをつけると、かぶれやただれを起こして、そこから化膿菌が侵入し、足が腫れ上がることがあります(リンパ管炎)。治療が遅れれば、足を切断することにもなりかねませんので、むちゃはしないで、一度は皮膚科医を受診することです。

    なかなか治らないとき

    治療薬は強力ですので、指示どおりに使えば、みずむしは必ず治ります。しかし、なかなか治らない場合の原因は大きく分けて4つあります。

    爪のみずむし(爪白癬[つめはくせん])のとき

    みずむしを早く治さないでいると、菌は爪の中にも入ります。そして、爪が厚く、ボロボロになっていきます。こうなると、現在のところよい外用薬はなく、約半年から1年間、菌の増殖を抑える内服薬(グリセオフルビン、テルビナフィン、イトラコナゾール)を飲まなければなりません。爪のみずむしがある人では、足のみずむしが治っても、薬をぬるのを止めればまたすぐ爪から菌が出てきて再発します。治りにくいみずむしの人は、爪の異常がないか確認してください。

    全身に問題がある場合

    いくら治療しても、完全に治らないときには、糖尿病など全身性の病気があったり、あるいは特殊な治療(副腎皮質ホルモン薬など免疫力の低下を起こすような治療)を受けているために、からだの抵抗力が落ちていることがあります。みずむしの治療をつづけながら、全身の病気の治療に全力をあげるべきです。

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  • ひょう疽

    Posted on December 8th, 2008 サスケ No comments

    爪の周りの傷などに化膿菌[かのうきん]が感染して起こります。膿をもち、腫れて、ズキンズキンとした痛みも伴います。放置しておけば、切開や爪を抜くことになります。抗生物質を内服して、患部を冷やし、心臓より高くなるような位置に上げて、安静を保ってください。湿疹などがあれば、早く治すことです。また、爪の切りすぎ(深爪)や、さし爪(陥入爪[かんにゆうそう])も原因になります。爪の甘皮を手入れするときは無理にむいたりして傷つけないことです。また水仕事の多い場合は、きちんと手を洗い、指先まで拭くようにします。

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  • とびひ(伝染性膿痂疹)

    Posted on December 8th, 2008 サスケ No comments

    特に夏に、子どもたちにみられます。皮膚の浅い部分に化膿菌[かのうきん]がつき、赤いただれとかさぶたがからだじゅうにできていきます。その部分に触れれば、自分自身であちこちに細菌をばらまくだけでなく、ほかの子どもにもうつしてしまいます。抗生物質の内服薬と外用薬(できるだけガーゼなどでおおう)で簡単に治るので、早期治療が大切です。

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