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色覚異常
Posted on December 16th, 2008 No comments色の区別が判断しにくい状態を、色覚異常といいます。先天性のものと、後天性に起こるものとがあります。後天性の色覚異常は、目の病気に引きつづいて起こるもので、視神経や眼底の病気では、視力の異常もみられ、色覚異常の程度はさまざまです。ここでは、先天性の色覚異常について述べていきます。色覚は、赤緑青の3種類の錐体[すいたい]のはたらきによりますが、そのうちのひとつのはたらきが、生まれつき悪い場合(色弱[しきじやく])と、ひとつが欠けている場合(色盲[しきもう])とに分けられます。赤の要素の異常あるいは欠損のある場合は第1色覚異常、緑の要素の異常あるいは欠損のある場合は第2色覚異常と呼ばれます。先天性の色覚異常は性染色体劣性型の遺伝(伴性劣性遺伝)に基づいています。母親が色覚異常遺伝子をもつ保因者で、父親が正常であれば、4人の子どものうち1人の男子が色覚異常、1人の女子が色覚は正常だが保因者、正常な男子1人と正常な女子1人の割合となります。そのため、女性よりも男性に多く、色覚異常は日本人では男子の約5%に女子では約0.2%にみられます。先天性の色覚異常は進行することもなく、視力、視野などの機能には異常はありません。色覚のはたらきに異常があっても、一部の色の区別がつけにくく混同するだけで、学校や社会生活においては大きな問題はありません。(谷野 洸)
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弱視
Posted on December 16th, 2008 No comments視力は、生後からしだいに発達し、小学校入学時ころまでにそのはたらきがほぼできあがります。しかし、視力の発達段階にある乳幼児期に、なんらかの原因で、物がはっきりと見えない状態がつづいた場合には、視力の正常な発達が行われません。屈折異常を矯正するために眼鏡をかけてもよい矯正視力が得られないような状態になると弱視と呼ばれます。弱視は、斜視、強い遠視、強い乱視、左右の屈折異常の差が大きい場合(不同視)などがある場合、起こる可能性があります。なかでも斜視は弱視の大きな原因です。斜視がある場合、片方の目は網膜の中心窩[ちゆうしんか]で物を見るのに対し、もう一方の斜視の目では中心窩から離れた位置で見ることになります。斜視の目の網膜にはっきりした像が映らないため、視力のよい発達が行われず、弱視になります。また、視力が未発達の小さい子どもでは、数日、眼帯などで目をふさいで、使わないでいるだけでも、弱視になることもありますので(遮蔽弱視[しやへいじやくし])、乳幼児に眼帯をさせるのは注意が必要です。乳幼児期に、弱視を引き起こすような原因となるものを早くつきとめてあげます。そして斜視の治療、屈折の異常を矯正し、弱視を起こさないことが必要です。
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斜視
Posted on December 16th, 2008 No comments左右の目は同調して動き、目標物を両目で見て1つに感じたり、立体感を得たりすることができます。このはたらきは両眼視と呼ばれています。斜視は、左右の目の視線が一致せず、両目で同時に同じ目標点を見ることができない状態です。目標物から視線がずれているほうの目が斜視の目です。視力の発達する乳幼児期に、斜視のほうの目が使われずにいると、眼鏡でもよい視力が得られない弱視となって、両眼視のはたらきの成長が失われることがあります。片方の目が目標より内側にずれるのを内斜視[ないしやし]、外側にずれるのを外斜視[がいしやし]といいます。上下にずれる場合はそれぞれ上斜視[じようしやし]、下斜視[かしやし]といいます(図17―22)。
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眼精疲労
Posted on December 16th, 2008 No comments目を使う仕事をしていると、ふだんよりも目が疲れやすい、目が重い、目が痛い、といった症状のほか、頭が痛い、首筋が張る、肩がこるなどの症状が起こってくる場合があります。このような状態は眼精疲労といわれています。原因は、目そのものに原因がある場合と、全身的な状態がかかわっている場合があります。
疲れ目のセルフケア
眼精疲労(疲れ目)の原因でもっとも多いのが、屈折異常や調節の異常に基づくものです。特に中年以降では調節力が低下するため、読書などをするとき、近いところに焦点が合わず疲れ目が出てきます。屈折異常の場合、適切な眼鏡の装用により疲れ目の原因をとることができます。40歳ころから出てくる、調節力の低下(老視)は年ごとに進みますので、1年に1度の検査が必要です。目の視線の向きが左右で異なる斜視や斜位がある場合にも、目の疲れが生じます。眼精疲労は、目の病気、特に緑内障やブドウ膜炎の初期の症状として出てくることもありますので、眼科医で目の病気について十分に検査を受けてから、眼鏡の検査を受けることが必要です。
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老視(老眼)
Posted on December 16th, 2008 No comments40歳をすぎると水晶体の弾力が低下し、近くを見るときの焦点の調節がうまくできず、近くの小さな字が見にくくなります。このような状態を老視(老眼)といいます。調節力の低下は生理的現象で、年齢とともに進み、65歳をすぎると調節力はほとんどなくなるので、老視もあまり進まなくなります。調節力の低下を補い、近くの文字などに焦点を合わせるためには、近用眼鏡(老眼鏡)を使う必要があります。もともと正視の人では凸レンズを用います。近視のある人では、近用の眼鏡をかけなくても不自由しない場合があります。これは近視では調節を休んでいる状態で近くの物に焦点が合うためで、近視の人でも調節力は、正視、遠視の人と同じように低下しています。中年を過ぎて近くの文字が見にくくなり、不自由を感じるようになったら、無理をせずに、眼科で近用の眼鏡を処方してもらうことです。その際、白内障、緑内障など、さらに眼底検査を含めた目の成人病の健康診断も併せて受けるとよいでしょう。
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乱視
Posted on December 16th, 2008 No comments乱視は、近視や遠視とはちょっと違った屈折異常です。近視や遠視では角膜は正しい球面ですが、乱視の目ではそれが楕円体[だえんたい](ラグビーボールの球面のような形)で、縦と横のカーブが異なっています。そのため、外から入ってきた光が縦方向と横方向とで焦点を結ぶ位置が違ってしまい、全体がぼけて見えます(図17―21)。乱視では、水晶体が調節を行っても、近いところも遠いところも見えにくいので、眼精疲労も起こりやすくなります。また、視力の発達の途上にある子どもの場合では、弱視の原因となる可能性があります。
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遠視
Posted on December 16th, 2008 No comments遠視は、調節を休止している状態で、遠くからきた光が、近視とは逆に、網膜より後ろの方で焦点を結ぶ状態です。つまり、この状態では、遠くの物もぼけて見えます。子どもでは、水晶体の調節力にゆとりがあるため、遠視があまり強くない場合は、調節を強めて網膜に像を合わせることができます。ただし、ある程度強い遠視になると、調節しても、焦点が合いにくくなります。遠視の人は、近くを見るときだけでなく、遠くを見るときでも、いつも調節をつづけなければならず、目の疲れ(眼精疲労[がんせいひろう])を起こしやすくなります。また、子どもの遠視が強いと、弱視[じやくし]や調節性の内斜視[ないしやし]が起こりやすく注意が必要です。遠視の矯正は凸レンズで屈折力を強め、網膜上に像を合わせ、正視と同じ状態になるようにします。子どもは調節力が強いため、正しい遠視の度をはかるには、検査の前に調節力を麻痺[まひ]させる点眼薬を使用します。
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近視
Posted on December 16th, 2008 No comments近くの物はよく見えるのに、遠くの物がよく見えない場合は、多くは近視です。遠くからきた光が網膜の前で焦点を結ぶため、遠くの物がぼけて見えます。近視は、単純近視と病的近視に分けられます。大半は単純近視で、近視の度も軽く、目に合った眼鏡をかけることでよい視力が得られます。病的近視は、眼球の奥行き(眼軸長)が普通よりも長すぎる状態です。高度の近視の場合は、眼底検査をすると、眼底(網膜・脈絡膜)に萎縮[いしゆく]などの変化がみられます。網膜剥離[もうまくはくり]を起こすこともあり、そのような場合は、よい矯正視力は得られないこともあります。近視では、遠いところを見るために凹レンズの眼鏡やコンタクトレンズを使用します。凹レンズで屈折力を弱め、正視と同じように像を網膜上に結ぶ状態にするわけです。
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網膜剥離
Posted on December 16th, 2008 No comments網膜に裂孔(裂けめや丸い孔[あな])ができて、そこから網膜の下に水が入り込んで、網膜が眼底からはがれる病気です(写真17―9)。正確には、裂孔原性網膜剥離[れつこうげんせいもうまくはくり]といいます。目の打撲など外傷によっても起こりますが、たいていは誘因なく起こります。発生頻度は年に5000〜1万人に1人くらいで、全ての年代に起こりますが50〜60代にピークがあります。近視の強い人ほど頻度は高くなります。網膜剥離は基本的にその発症を予想したり、予防したりするのは困難です。発症したら早期の手術が最善なので、網膜剥離を起こしてしまったならば、できるだけ早く手術する必要があります。放っておくと網膜の機能はどんどん低下していきます。以前は恐ろしい病気といわれていましたが、現在では手術*の進歩でほとんどが治るようになっています。(河野眞一郎)
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網膜色素変性症(網膜変性症)
Posted on December 16th, 2008 No comments視細胞が徐々に障害される病気です。視細胞の中でも、光の強さを感じるはたらきをしている杆体[かんたい]がおもにおかされます。遺伝が関係する病気で、頻度は数千人に1人と、そうまれなものではありません。いくつかの病気の集合と考えられ、発症の時期、症状、経過、予後にかなり幅があり、人によって千差万別です。典型的なものは、夜盲[やもう]で始まり、進行すれば視野が徐々に欠けていきます。視細胞の錐体[すいたい]も障害されると視力も低下します。現在のところよい治療法はありませんが、強い光が進行を早める可能性が指摘されており、サングラスあるいは色つきのコンタクトレンズの装用で遮光することが推奨されています(この病気が真に克服されるには、遺伝子診断・遺伝子治療の進歩を待たなければならないでしょう)。












