[医療忍者] Japanese Medical Knowledge Database
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  • 慢性疲労症候群

    Posted on November 27th, 2008 サスケ No comments

    原因は明らかになっていない

    CFSとは、これまで健康に生活していた人に原因不明の強い全身倦怠感[ぜんしんけんたいかん]、微熱、頭痛、筋肉痛、精神神経症状などが起こり、長期にこの状態がつづいて健全な社会生活が送れなくなるという病気であり、CDC(米国疾病対策センター)により1988年に提唱された比較的新しい疾患概念です。1999年、厚生労働省研究班(旧厚生省、班長:木谷照夫)が一般地域住民4000名を対象に疲労に関する疫学調査(有効回答数3015)を行ったところ、59.1%の人が疲労を感じ、その半数の人では疲労が半年以上つづくかくり返していることが明らかになりました。慢性的な疲労を感じている人の半数近くの人では自覚的な作業能力が低下しており、CFS診断基準に該当する人も8/3015人(0.27%)認められました。1979年に行われた「体力・スポーツに関する世論調査」では、「よく疲れる」と「ときどき疲れる」と答えた人の割合は1999年の調査と同様に61.9%認められていますが、「一晩眠れば、翌日は疲れがとれますか?」の問いに対しては58.9%の人が「回復する」と回答しており、この20年間で明らかに疲労の質が変わってきていることがうかがえます。2000年、厚生労働省の調査と同一地域の医療機関受診患者2180人を対象に疲労の調査を行ったところ、45%の患者さんで慢性的な疲労が認められましたが、そのうち医師が病名を特定できていたものは約4割に過ぎず、残り6割の患者さんは単なる過労か原因不明の慢性疲労と診断されていました。したがって、原因の明らかでない慢性的な疲労の診療はプライマリケアを担っている医療機関においても重要な課題であるとともに、CFSを含めた原因不明の慢性疲労は医学的観点のみならず経済的損失という観点からも大きな社会問題となってきています。

    診断の基準がある

    CFSと診断されるのには、(1)激しい疲労感のため月に数日は会社や学校を休まざるを得ないような状態が半年以上持続するかくり返していること、(2)医師の診察を受けて明らかな疾病が見つからないことが必須です。また、表7―14に示す診断基準において小基準の「症状基準8項目」以上か、「症状基準6項目+身体所見基準2項目」以上を満たす必要があります。CFSとの鑑別すべき疾患としては、悪性腫瘍、自己免疫疾患、急性・慢性細菌感染症、HIV感染症、慢性炎症性疾患、神経筋疾患、内分泌疾患、呼吸器・循環器・消化器などの慢性疾患などが挙げられています。

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  • 続発性免疫不全症候群

    Posted on November 27th, 2008 サスケ No comments

    薬物、悪性腫瘍、感染がおもな原因で、二次的に免疫不全が起こったものです。

    薬による免疫不全症候群

    副腎皮質ホルモン薬と抗腫瘍薬[こうしゆようやく]は、免疫担当細胞を障害します。副腎皮質ホルモン薬は、強力な抗炎症薬であり、多くの病気の治療に欠くことのできないものです。しかし一方、大量に使うと、免疫担当細胞であるT細胞の減少、マクロファージの機能低下を起こすので、液性免疫も細胞性免疫も抑制されます。免疫力の低下だけではなく、病原微生物が全身に広がらないように防御するための炎症反応も抑制されますから、感染しやすくなるとともに、感染症が重症化する傾向があります。がんなどの悪性腫瘍に使われる抗腫瘍薬は、基本的には細胞毒です。特に増殖の盛んな腫瘍細胞を抑制する力が強いので、治療効果を示しますが、同時に、正常細胞の中で増殖の盛んな免疫系の細胞にまで毒性を発揮するので、細胞性免疫も液性免疫も障害されることになります。

    悪性腫瘍による免疫不全症候群

    悪性リンパ腫の約10%を占めるホジキン病では、細胞性免疫能が低下します。多発性骨髄腫[たはつせいこつずいしゆ]の多くは、病的なB細胞系が腫瘍性[しゆようせい]に増殖して免疫グロブリンを過剰に産生しますが正常なB細胞は減少しているので、感染抵抗に有効な免疫グロブリンの産生は逆に抑制され、液性免疫不全を示します。

    後天性免疫不全症候群(エイズ)

    多くのウイルス感染症では、ウイルスは細胞に侵入し増殖しようとするので急性期に細胞性免疫の低下が起こります。しかし、ウイルスに対する抗体ができて、感染症が治った後まで免疫力の低下がつづくことはありません。ところが、エイズは、ウイルスによる感染症なのに、ほかのものとは様相が異なっています。

    【免疫の中枢をおかすエイズウイルス】

    エイズウイルスの正式名はヒト免疫不全ウイルスで英語略名はHIVです。性行為と血液により感染します。感染後6〜10週間で血液中にエイズウイルスに対する抗体が出現して、この時期に発熱、リンパ節の腫れなどの急性症状を起こすことがあります。エイズの経過はCD4というマーカーをもっているリンパ球の数でみられます。急性症状は数週で自然に消失し、正常では血液1μL中に1000個くらいあるCD4リンパ球が半分くらいに減るまで数カ月から数年は無症候期がつづきます。CD4リンパ球が500以下に減ると全身のリンパ節の腫れ、発熱、下痢、皮膚炎などが起こり、体重が減少するなどのエイズ関連症候群になります。そしてCD4リンパ球が200以下になると、免疫不全による感染症や悪性腫瘍[あくせいしゆよう]というエイズへ進展します。CD4リンパ球は免疫を促進するリンパ球ですから、数が減ると免疫系がはたらかなくなって免疫不全になります。この場合、液性免疫の低下は少なく、細胞性免疫の不全が主体です。その結果、健康な人では免疫によって排除されてしまうようなカリニ肺炎、カポジ肉腫などを起こして死に至ります。エイズはアフリカ、東南アジア、中国などで急増し、わが国でも増加傾向は止まっていません。(東 威)

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  • 原発性免疫不全症候群

    Posted on November 27th, 2008 サスケ No comments

    免疫には、抗体による液性免疫と、リンパ球の中のT細胞による細胞性免疫とがあって、そのいずれかあるいは両方の生まれつきの欠陥で免疫不全となります(先天性免疫不全症候群)。また、液性免疫反応に重要な役割を果たす補体が欠損していても免疫不全が起こります(表7―13)。

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  • シェーグレン症候群

    Posted on November 27th, 2008 サスケ No comments

    涙腺[るいせん]や唾液腺[だえきせん]に原因不明の炎症が起こり、そのはたらきが低下して、目の乾燥性角結膜炎[かんそうせいかくけつまくえん]と口内乾燥症[こうないかんそうしよう]が起こる病気です。関節炎もみられます。関節リウマチなど膠原病[こうげんびよう]を伴う型と、目、口の乾燥症状だけで関節炎を伴わない、乾燥症候群があります。原因は不明ですが、膠原病を伴うことが多いこと、膠原病にみられる自己抗体(抗核抗体)が見つかっていることから、自己免疫が関係していると考えられます。中年以降の女性に多く、わが国の患者数は約2万人弱と推定されますが、9割以上は女性です。

    目や口の乾燥への対処法

    涙が出なくなると、目に砂が入ったような感じ、まぶしさ、かゆみが出て目が充血し、進むと強い痛みが出てきます。唾液[だえき]が出ないと口は乾燥し、ひどくなると舌がひびわれ、食べ物が飲み込めず、しゃべりにくくなってきます。また、涙腺[るいせん]、唾液腺(耳下腺[じかせん])の炎症で目や耳の下が腫れて痛んだり、熱が出ます。涙の出方は、目にろ紙をはさみ、どれくらい涙でぬれるかで見当をつけ、唾液量は、チューインガムをかんだときに出る量を測定します。正確な診断には、目の角膜に傷がないかをみ、唇を少し切って唾液腺の組織検査をします。人工涙液の点眼や、水分の補給、うがい、唾液の分泌[ぶんぴつ]を増加させる薬、代用唾液などの対症的な治療が行われます。発熱などの全身症状が強いときや、合併する膠原病[こうげんびよう]に対しては、副腎皮質ホルモン薬、免疫抑制薬を使用します。

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  • ベーチェット病

    Posted on November 27th, 2008 サスケ No comments

    くり返し起こる、アフタ性口内炎(アフタ性潰瘍)、外陰部潰瘍、目のブドウ膜炎と皮膚の紅斑[こうはん]や膿疱[のうほう]を特徴とする病気です。そのほか、多くの臓器をおかして、関節炎など、いろいろな副症状が現れます(図7―13)。20〜30代に多く発病し、男性のほうが女性よりも少し多く、重症になりやすい傾向があります。世界的にみると、日本、韓国、東地中海地方に多く、わが国の患者数は約1万人です。原因は不明ですが、遺伝的素因となんらかの感染による自己免疫が関係していると考えられています。口腔粘膜[こうくうねんまく]のアフタ性潰瘍は、ほとんど全ての患者さんにみられ、数日で消えてはまた再発をくり返します。皮膚には、皮下にしこりのある、盛り上がった紅斑(結節性紅斑)が出て、痛みがあります。にきび様の発疹[ほつしん]が起こることもあります。目のブドウ膜炎は、くり返すうちに失明することもあります。関節炎は、関節リウマチと違って、左右対称に起こるのではなく、あちこちの関節に起こる傾向があります。特殊な型として、比較的太い動脈や静脈に炎症を伴う血管型ベーチェット病、腸に潰瘍ができる腸管型ベーチェット病、精神障害や麻痺[まひ]などの中枢神経症状を示す神経型ベーチェット病があります。

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  • リウマチ性多発筋痛症

    Posted on November 27th, 2008 サスケ No comments

    肩、殿部[でんぶ]、大腿[だいたい]、上腕の筋肉痛、こわばりを特徴とする病気です(表7―12)。

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  • 全身性エリテマトーデス(SLE)

    Posted on November 27th, 2008 サスケ No comments

    膠原病[こうげんびよう]の中では関節リウマチについで多い病気で、わが国の患者数は約3万人と推定されます。診断は、米国リウマチ学会の診断基準(表7―8)に従って行われます。

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  • リウマチ熱

    Posted on November 26th, 2008 サスケ No comments

    リウマチ熱は、A群レンサ球菌(溶連菌)が原因であることがはっきりしましたので、現在、リウマチ熱は、膠原病[こうげんびよう]とは別に分類されることが多くなっています。わが国では昭和20年代までは、よくみられた病気ですが、その後、激減しています。この減少は先進国では共通の傾向で、おそらく生活条件の改善や抗生物質の普及によるものと思われます。開発途上国では、現在でも患者数の多い、問題の病気です。

    約半数に心臓の炎症を合併する

    主として子どもの病気で、男女差はありません。溶連菌の感染で、まず、のどの炎症が起こり、2〜3週間後に発熱と関節痛で発病します。もっとも問題となるのは、心臓の炎症で約半数に合併します。溶連菌と心筋が共通の抗原部分をもつため、溶連菌に対する抗体が心筋とも反応してしまい起こる症状とされています。心臓弁膜の障害は、急性症状が治った後も残り、心機能を障害します(リウマチ性弁膜症)。関節痛はあっても、関節リウマチのように変形にまで進むことはほとんどありません。そのほか、皮膚の紅斑[こうはん]や皮下結節を認めることがあり、また、小舞踏病[しようぶとうびよう]と呼ばれる手足が自然に動く症状も特徴的です。治療は、溶連菌に対するペニシリン治療が基本で、心臓や関節の炎症には、副腎皮質ホルモン薬、非ステロイド系抗炎症薬を使用します。

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  • 関節リウマチ

    Posted on November 26th, 2008 サスケ No comments

    関節リウマチの症状

    関節の症状

    【朝のこわばり】

    リウマチの最初の自覚症状は関節のこわばりです。特に手や指など小さな関節が動かしにくく、力を入れて握ることができなくなります。朝の起床時にもっとも強く、起きて動き始めるとしだいに軽くなります。普通30分以上つづきますが、病気が重いと時間も長く、午前中いっぱいとか、時に一日中つづくこともあります。「朝のこわばり」は、長時間休んだ後に強く起こるという点で、からだを使いすぎて起こる肩こりや、ふしぶしの痛みなど、過労や疲労による症状と著しく異なり、リウマチ特有の症状と考えられています。

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  • リンパ浮腫

    Posted on November 26th, 2008 サスケ No comments

    リンパ浮腫は一次性もありますが、乳がん、子宮がん、卵巣がんや前立腺がんなどの術後後遺症がほとんどです。乳がんでは同側の腕、婦人科がんや前立腺がんではおもに片方の脚がむくみます。痛みや色の変化などはほとんどなく、軽い違和感とともになんとなくむくんできます。術後5〜25%の方に起こるとされていますが、残念ながら医師の間でもあまり知られていないので、見落とされることも多いようです。診断は主に経過と診察所見から行います(写真7―1)。

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